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伊集院光、ドラえもん「人生やり直し機」がドラえもんの存在意義の否定になると指摘

2014.06.24 (Tue)
2014年06月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、漫画『ドラえもん』(小学館)のひみつ道具「人生やり直し機」の回を改めて読みなおしたところ、ドラえもんの存在意義を否定しているのではないか、と指摘していた。

ドラえもん (15) (てんとう虫コミックス)
ドラえもん (15) (てんとう虫コミックス)

「人生やり直し機」とは、現在の記憶や能力を持ったまま、過去に戻ることができる、というひみつ道具である。ストーリーとしては、のび太が、「小さな子供の頃は、ちょっとしたことで褒められたのに、今の僕は叱られてばっかりだ」と思い、幼稚園に戻る。その幼稚園で、のび太は漢字で名前を書けることで褒められ、「天才だ」とまで言われる。

誉めそやされることで、のび太は帰ることを嫌がるが、ドラえもんに「このまま褒められて、何も努力もせずに育ったら、今まで以上のダメな子供、大人になってしまう」と説得し、のび太は帰ることになる。

だが、これがドラえもんの存在する意義を否定することになるのではないか、と伊集院は指摘していた。何故なら、ドラえもんはのび太の子孫である野比セワシが、「ダメな野比一族の原因は、のび太にある。のび太にドラえもんを送って更生してもらい、一族の綿々と続くダメさ加減を直してもらいたい」と思うことで、ドラえもんはのび太の元へと送られている。

つまりは、ドラえもんを送ることでひみつ道具により、のび太はアドバンテージを得られるのではないか、と考えているわけである。ところが、ひみつ道具でのび太は楽をし、努力をしなくなってしまう可能性がある。この構図は、人生やり直し機で、今まで培った知識・技能で楽をし、ダメな大人になってしまう可能性があることと同じではないか、と伊集院は指摘しているわけである。

「人生やり直し機」の否定は、ドラえもんの存在意義の否定になってしまう可能性がある、という視点を持ち、再びてんとう虫コミックス『ドラえもん』第15巻を読み直すと、「ゾワゾワする」かも知れない、と伊集院はリスナーに勧めていた。

伊集院光:随分前に、小学館から出てる『ドラえもん』のムック本みたいなのあるじゃん。『ドラえもん』のことを好きな人が、色んな思い出を語るような取材がきて。
そのインタビュー…アンケートだったかな、載らないだろうなと思いながら「映画ドラえもんの、ドラえもんズみたいなヤツは、俺は認めねぇ」ってことを書いたら、懐深いな、小学館って思って(笑)

そしたら、またその企画のシリーズで、今も出てるらしいんですけど、その次の号に「好きなひみつ道具について教えてください」みたいなインタビューをさせてくださいって依頼がきて。

たしか、10年くらい前に取材を受けたときも、好きなひみつ道具についてのページがあって、俺は「人生やり直し機」って書いたのね(笑)今回、インタビューに来てくれた理由っていうのも、「人生やり直し機」を選ぶ人が少ないというか、いないんですって(笑)

俺は、人生やり直し機が好きなのと、小学館のインタビューをしてくれる編集の人も、『のはなし』シリーズを読んでくれてて。俺は気が付かなかったんだけど、『のはなしし』の中にも、ドラえもんって何回か出てくるの。

「ドラえもんの話あった?」って言われても、全然思いつかないけど、いくつかドラえもんをたとえに出してて。「伊集院さんにも、ドラえもんが染みこんでますね」みたいな話でもらって。

「人生やり直し機について語って欲しい」って言われて。その話をしたんだけどね。人生やり直し機の凄いところは、まず、「人生やり直しパン」「人生やり直し風呂敷」とかじゃないっていう。人生やり直し機っていう、全く洒落にならない機械だっていう。

この機械は、普通に機械なんです。電子的な機械なんです。普通、ドラえもんだったら何かの掛詞になってたりとかするじゃないですか。全然違うんです。凄い機械で、ヘッドホンみたいなのがついてて。あとは、操作パネルもついてて、モニターもついてる機械なんです。割りと仰々しい機械になってるんです。

それで、のび太くんが人生やり直し機を使うんですよ。「子供の頃はちょっとしたことで褒められたのに、今の僕は叱られてばっかりだ」って。人生やり直し機で、幼稚園の時の自分に、今の記憶を持ったまま入る、みたいな機械なわけ。

そうすると、のび太くんは小学4年生くらいの頭で、幼稚園に戻ってるから、漢字で「野比のび太」って書けるわけですよ。その漢字が書けるだけで、「凄い」って褒められる。めちゃめちゃ褒められるようになるわけですよ。

「この子は天才だ」って、学校の先生にテストしてもらうと、「この子は小学2年くらいのレベルに達している」って言われるわけ。それでのび太くんは、「戻りたくない」って言うんだけどね。

ただそれだけの話で、「シビアな機械だな、コレ」と。それと、「これ超欲しい」ってだけ思ってたんだけど、今回、読み直してみたら、結果、のび太は「このまま居たい」って言うんだけど、ドラえもんに「このままだと大変なことになるよ」って言われるわけ。

何故かと言うと、元々、小学校2年の学力しかないのに、ずっと褒められてるから、小学校2年を超えた後から、全く勉強したことない、努力も全くしてない、今よりヒドイ小学校4年生になり、5年生になり、大人になっていくから、もっと厄介なクソ人間になるってドラえもんに言われるわけ。それでいて、今からでも努力をします、みたいにして終わっていくわけ。

これを今、見て感じることなんだけど、これってドラえもん否定だよね。完全なるドラえもん否定じゃない?だって、野比セワシくんがドラえもんっていう、未来の設定ではある意味不良品を送ることで、アドバンテージを得なおそうって話だよね?そうなると、のび太くんはクソみたいなヤツになる可能性が、凄い強いって話だよね?ちょっと、これ震えるなって思いながら。このざわめきみたいなものは、人生やり直し機特有のものだなって。

自分は、ちょっとこまっしゃくれた子供として育ったから、未来の自分が、人生やり直し機を使ってこうなってんじゃないかって錯覚したりとか、もしくは、今はどうなんだろうって思うことが、ゾクってして面白いみたいなことがあるんだけどね。

そのインタビューも、また長く話してたから、どこが載るかわからないけど、人生やり直し機が、『ドラえもん』の15巻くらいに入ってるんだけど、その観点で読み直すと、なんだか変な感じになるぞって。

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