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伊集院光が語る、忌野清志郎が魅せたロックミュージシャンとしてのカッコ良さ

2014.06.11 (Wed)
2014年06月11日に上梓された伊集院光のエッセイ集『のはなしし』にて、お笑い芸人・伊集院光が、TBS系のお昼の情報番組『王様のブランチ』にレギュラーとして出演していたときの思い出について記していた(「ロック」の話)。

のはなしし
のはなしし

音楽情報コーナーに、ミュージシャンがよくやってくることが多かったという。男性アイドルなどがゲストであれば、ギブアンドテイクな関係になるが、尖ったロックミュージシャンなどが現れると、番組とのミスマッチで変な空気になることもあったそうだ。

その時の様子を、伊集院は以下のように記している。
ある日のこと、とある新進気鋭のロックミュージシャンが番組にやってきた。僕の知る限りその人はいわゆる「とんがった人」で「狂った世の中に云々かんぬん」「腐ったテレビにどうたれこうたれ」(中略)的なキャラで、こういう番組に出ることは百害あって一利なしな感じの人だった。

そんなミュージシャンがやってきてどうなるかとおもいきや、意外にノってスイーツに舌鼓を打ったり、若い女の子にデレデレしていたそうだ。

だが、悪乗りした10代の女性レポーターが「即興で『ブランチ』の歌作ってください」と言い出した途端、「それはできないっしょ!」と、カメラにキメ顔で言い出し、変な空気のまま出演を終えたそうだ。そんな様子に伊集院は、笑いを噛み殺していた。

一方で、今度は忌野清志郎が同じコーナーに登場することとなった。その時の様子を、伊集院は以下のように記している。
ノリノリなわけでもなく、物静かなわけでもなく、普通におしゃべりをした後、件の助成レポーターがまさかの一言「清志郎さん!今ここで王様のブランチの歌作って下さい!」
「うわっ!」っと思って固まる僕。すると清志郎さん「OK!」と言ってギターを持つと歌い始めたじゃないですか。
(中略)
スタジオを巻き込んでノリノリで歌い続け、ゲストコーナーのまとめもままならないまま強制的にCMに突入、マネージャーに止められてやっと歌うのをやめた清志郎さんは「ごめんね、楽しくなっちゃって」と心から楽しそうな顔で言い残し帰っていった。すごくカッコ良かったです。

まさに"ニセモノ"と"本物"の違いをまざまざと見せつけられた、ということだろうか。「ロックミュージシャンたるもの、かくあるべし」という考えに縛られ、それを演じる者と、心からロックが好きで、望まれればそれに応えたくて仕方のない者。

忌野清志郎は、「カッコ良さとは、装うものではなく内面から滲み出るものである」と言葉ではなく存在として見せてくれたようだ。

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