TOP伊集院光 深夜の馬鹿力 ≫ 伊集院光、『美味しんぼ』鼻血描写の問題に「政治家は、皆の福島への潜在的な不安を取り除く努力をしてきたか?」

伊集院光、『美味しんぼ』鼻血描写の問題に「政治家は、皆の福島への潜在的な不安を取り除く努力をしてきたか?」

2014.05.13 (Tue)
2014年05月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画『美味しんぼ』の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写が問題となっていることについて語っていた。

その中で伊集院は、『美味しんぼ』の掲載されているビッグコミックスピリッツと同じく小学館の雑誌『ビッグコミック』には、『そばもん』という漫画も掲載されており、そこには「福島県」への偏見や誤解を解くといった描写があることを指摘。さらに、政治家が『美味しんぼ』を批判する立場をとることに対し、「福島へ、潜在的な不安を感じているような国民の、偏見や誤解を解く努力をしてきたか?」と疑問を呈していた。

美味しんぼ 110
美味しんぼ 110 (ビッグコミックス)

伊集院光:僕は、僕基準の中で、「パーソナリティって何?」ってことに変に自意識過剰だし、変に誇大妄想・被害妄想だし。ぶっちゃけ、『美味しんぼ』の話なんか、言っても言わなくても良いわけですよ。他の話をグダグダもっと長く喋ることもできるわけですよ。

『美味しんぼ』の件を話しても話さなくても良いんですけど、僕の中での被害妄想・誇大妄想、さらには中学生の時の僕が、僕のことを見てるって思って言うとね…アイツがまた、イヤなヤツなんですよ。小学館がスポンサードしている枠が長い以上…この番組の90%以上が小学館のスポンサー枠である以上、「伊集院はビビって、その話をしないんだろうな」って思われることが、なんだかとてもイヤなんです(笑)

「思ってないですけど」って人もいっぱい居ると思うんですけど、僕の被害妄想が「言っても、スポンサーに怒られるような話はしないよね、アイツもねぇ」って、誰かが言ってんじゃないかってことにビビるわけですよ(笑)その逆のことで、ディレクターの金子は大変ビビってると思いますけど(笑)

それで、これがここで終わるんなら、「伊集院さん、私も腹決めましたよ。喋りましょうよ、思ってること」ってディレクターの金子が思ったとしても、そこでもう一個、面倒くさいことがあるんですよ。結果、そんな簡単な話じゃないけど、僕、多分、聞く人によっては、小学館を擁護するような意見を持ってるんですよ。

そうすると、せっかく言ったのに、「アイツ、媚びてんじゃん」って結論になるような気がして、凄い損した感があるんですよ。

『美味しんぼ』と『そばもん』との対比

擁護とかそういうことじゃなく、いろんな事象が絡んでるから擁護ってことじゃないんだけど…同じ時期のビッグコミックを読んで欲しいんだよね。ビッグコミックに『そばもん』って漫画があって、僕はこの漫画が凄い好きなんですよ。地味な日本そばのそば打ち名人とそばの話で、よく延々と連載してるなって話なんですけどね。

これは、みんなの色んな「フクシマ」っていう言葉に対する恐怖感とか先入観みたいなものだけで、皆がそば粉を含めた農産物に放射能が含まれてるんじゃないかって思ってることへの愚かさについて、作者なりの論点で語ってるんです。

だから、小学館に関して言うと、僕が思うには、両方載せるってことは、漫画を提供してくれる会社としては「あり」だなって思うんですよ。もちろん、この後に色んな壁はありますよ。抗議が来ました、もしくは科学的に事実じゃないってことを証明できる人がきたりとか、裁判をしましょうって話になったときは、色々、腹をくくらなきゃいけないと思うけど。

でも、その漫画(『そばもん』)も載ってるってことは、ちょっと触れて欲しいなぁって思うのが1個ですね。

政治家の「フクシマ」への偏見を変える努力は十分か?

「描いた時点でも、載せた時点でも、反響が凄いってことは覚悟はしてるでしょ?」って思うのと、なんて言うのかな…これを変な風に盛り上げていって、コミック規制みたいなものになっていくのがイヤなんだよね。

雪崩れ込む可能性が凄くあるんですよ。誇大妄想の被害妄想の僕が、危惧するところなんですけど、政治家たちが色んな発言をしている中で、変な盛り上がり方をすると、漫画で言っていいことを規制するって話になりかねない。

僕は思うんだけど…政治家は、潜在的に皆が「不安なんだ」ってことに関して、漫画に対して何か言うよりは、そっち(不安の方を)を取り除くにはどうすべきかってことを考える仕事でしょって思うんですよね。でも、「ああいう漫画が出ることが遺憾だ」って話になっちゃうとね…。

福島の人が「あの漫画の描かれ方は違うよ」って言うのとか、福島を応援してる人が「違うよ」って言うこと、もしくはちゃんとしたデータや持論を持ってる人が「違うよ」もしくは「そうだよ」っていうことは良いと思うんだけど、政治家、特に国会議員についていうと、「なんで皆がアレを読んでざわめくのか」ってことの責任の一端みたいなものはあると思うんですよね。

だって、もしかしたら政治家が言ってる言葉よりも、雁屋哲、もしくは『美味しんぼ』のキャラクターが言ってることに耳を傾けてしまう自分がいたりするわけじゃん。そこだと思うんだよね。その問題が凄いあると思うんだよね。

『美味しんぼ』はそんな社会派漫画だったか?

あと、『美味しんぼ』の持ってるメジャー感や特性もあるんで。その辺だよね。雁屋さん自体は、『美味しんぼ』をずっと読んできて、ここ数ヶ月、震災以降のシリーズに入るまでの雁屋さんと、ちょっと違ってしまってる気がするんだよね。

『美味しんぼ』のかなり前半の方って、雁屋さんがどう思ってるかは分からないけど、俺はギャグ漫画だと思ってたのね。俺の中では、ギャグ漫画って位置。「御飯が美味しい/美味しくないで、こんな?(笑)」って位置のもので捉えてたから。

その全部が合間って、変な感じになってて。これ以上、金子ディレクターの胃に穴が開きそうなことをし続けるべきかどうかは難しいけど(笑)でも、俺自体は、結果これで「小学館擁護で終わったね」っていう話になるのは、それはそれでしょうがないけど…俺としては喋ってみた(笑)

【関連記事】
伊集院光、実態のないネット炎上・批判に「賛成/反対派の実数を調査すべきだ」

伊集院光、自身の『アナと雪の女王』批判記事に「これからも思ったことを"ありのままに"喋っていきます」

爆笑問題・太田×山田五郎「テレビ業界の自主規制が厳しくなった3つの理由」


同一カテゴリー記事


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

フォローしていただくと、更新情報をお知らせします
  • follow us in feedly

タグ : 伊集院光,美味しんぼ,

トップページへ  |  この記事へのリンク  |  伊集院光 深夜の馬鹿力

本日の注目記事