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伊集院光、壮大な『奥の細道』を辿るダジャレ旅が一日で頓挫したワケ

2014.04.22 (Tue)
2014年04月21日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ウェブサービス『note』を利用して、『奥の細道』で松尾芭蕉が巡ったルートを辿り、ダジャレを発表していくことを構想していたことを明かしていた。

だが、一日巡ってみた結果、二回目以降はないな、と結論付けたようである。その理由について語っていた。

松尾芭蕉『おくのほそ道』 2013年10月 (100分 de 名著)
松尾芭蕉『おくのほそ道』 2013年10月 (100分 de 名著)

伊集院光:『奥の細道』を辿って、ダジャレを作るって、そんなの1,800 Km行くも多分、行かないよ。だいたい、こんなの途中でイヤになっちゃうと思う、尻込みの仕方とかね。

あと、松尾芭蕉に同行してた曽良的な役割の人を誰にしようかってことだけど、候補は若手芸人のオテンキ・GOくんっていう、体力とヒマだけはある彼を連れて行こうと思ったんだけど、GOくんとスケジュールを合わせると結局、行かなくなっちゃうんじゃないかって思って。

だから、俺にとっての曽良は、iPhoneとかデジカメとか、そういうギアを曽良としていこう、と。だって曽良はガイドとか馬の手配とかも全部やってるわけだから、iPhoneって似たような役割だから。あと、松尾芭蕉の行った句を書き留めたりとかだから。

それで、デジタルギアを曽良として、日光街道行ってみようかなって思って。行ってる間も、地名地名でダジャレを考えながら。メモアプリのマイクで録音して。ある程度、休憩の時にそれをパソコンでまとめる、みたいなことをやりながら。行けるところまで行こうかって思って。

それで、スゲェと思ったのが、松尾芭蕉って千住を出て一日目で春日部まで歩いてるんだよ。千住から春日部って、結構な長さだと思うんだよね。20~30 Kmくらいあるんじゃないのってくらいに距離があるんですよね。

今、俺が吹き込んでパソコンに書いたメモなんですけど、いきなり「竹の塚・焼け野原」って書いてあるんですよ(笑)松尾芭蕉が俳句を極めたみたいなもんで、俺はダジャレ極めたなって思って。下手したら、ダジャレ極めたなって思って(笑)「竹の塚・焼け野原」だよ?(笑)今、冷静に考えたら、ジョイマンだよね(笑)

その後に…これは後で盛り直さなきゃだなぁ(笑)西保木間を通ったんですけど、まず西保木間って地名が、全然重要じゃないっていう(笑)前に友達がいたのと、"ほきま"って響きが好きだから。西保木間で読んだダジャレが、「女の子はいつも西保木間」って書かれてて。これは恐らくなんですけど、「♪女の~子は~いつも~耳~年増」だと思うんですよ(笑)こうなっちゃうと、出身地と生きた時代が合ってる人にしか通じないです(笑)『セーラー服を脱がさないで』の下手したら二番の歌詞ですよね(笑)でも、大丈夫です。完成した『奥の細道』からは、忽然と消えてると思います(笑)

草加は、松尾芭蕉も通ってまして。草加、良いよ。会話形式になってるから(笑)「草加市で主流の埋葬方法は土葬か?鳥葬か?」「そうか、火葬か」って書いてあります(笑)

…越谷です(笑)「越谷で腰がヤバイ(マジで)」って書いてあります(笑)マジで腰痛くなっちゃったんだと思います(笑)

春日部ね。春日部行きまして。「CoCo壱の春日部店で、カスカベー食ったぜ」「それ、どこでも一緒じゃねぇの?味」って、会話形式で書かれてます(笑)後半、全然要らないんですけどね(笑)

春日部を超えまして、杉戸。杉戸、そして幸手ってところに行くんですけど。この辺がちょっと良いですね。落語家っぽいな。「好きと(杉戸)も言わずに去って(幸手)いくあなた…なぜならブスだから」って書いてあります(笑)このとき、疲れちゃってるから(笑)思いつきで言って。

五霞を通りまして。茨城の入り口くらいだと思うんですよ。今の日光街道のルートで言うと。埼玉からちょっと茨城にこぼれたくらいで。五霞…「ゴカホンタス」って(笑)これしか書いてないです(笑)まだ行きますよ(笑)

ゴカホンタスに行きまして、その後は久喜に行きまして。その久喜で作られてるダジャレなんですけど、「パーマン3号クキー!」って書いてありますね。これはそんなに面白くないですね。…パーマン2号か。これは直せば良いことですから。そういうもんですから。

その時のテンションで書いちゃってるから。「クキ懲役」は分かるじゃないですか(笑)久喜の人には、感じが悪いですけどね(笑)ダジャレ会の松尾芭蕉の再来と言われた俺が、久喜で何を作ったかって言われたら、「クキ懲役」って(笑)あと「クキ限謹慎」ね(笑)この辺が相当感じ悪いですけどね。

問題はその後ですよ。「クキなんか、たった給料5万やで misono」って書かれてて。多分、"ウチ"のことだと思うんですけど(笑)このへんで死んじゃえば良かったんでしょうね(笑)バイパス辺りでバーンって。そうすれば、こんなもの文章に残らないまま、粉々になったiPhoneと一緒に発見されれば良かったんですよ。

古河…「カモンシェイク ヤ ボディ ベイベ トゥ ザ コガ」って書いてありますね(笑)「お腹の中にあなたの子が…ブスなのに」って書いてありますね。このへんも古河(笑)

栃木に入りまして。「ケイン・トチギ」って書いてあります(笑)「ケイン・トチギ」って書いてあるんなら、「ショー・トチギ」でも良いはずなんですけどね(笑)相当疲れちゃったのかな?こうなるとね(笑)

それで、小山に入って、「WEST END x YUKIでオヤマ」って書いてありますね(笑)これ、『SO YA NA』だと思うんですけど。いや…だから、もう行きませんよ(笑)分かってますよ。これは多分、ボツの企画だって思ったんですけど、せっかく行ったんで(笑)

そのあと、間々田に行ったんですよ。間々田は、『奥の細道』において、松尾芭蕉が2日目に泊ったのが間々田だったんですけど、その間々田ってところで、伝説のダジャレ生まれてますね。「間々田うどん」って書かれてますね(笑)伝説のヤツ。あともう一個、「お前、何も食べないけど、ダイエット中なの?」「ううん。ママダン」って書いてありますけど(笑)多分、ラマダンだと思います(笑)

そのあと、旅の行程の中で、小山ゆうえんちに行きたくなったんですね。東京の子ではCMで有名な、小山ゆうえんちに行きたくなったんですけど、知ってました?もう小山ゆうえんちってもう無いの。無いってことを知らなくて。

小山ゆうえんちは、そろそろ看板が出てくるかなって思って走ってたら、スーパービバホーム・小山ゆうえんち跡店っていうのが出てきて。これは松尾芭蕉も、相当ガッカリするだろうって思ってね(笑)芭蕉も、出た時には小山ゆうえんち目当てで来たと思うんですけど、もう無いんだって思って。

それで、その後に、芭蕉が旅の中で行った、室の八島っていう神社があるんですよ。そこは、昔から色んな短歌が詠まれてるところで、芭蕉も楽しみにして行ったところで。そこでダジャレをポンって作って、一回目のこの旅は終わりでいいやって思って。それが、室の八島に行って…「そんなにここ有名なの?」っていう普通の神社なんだ。別に、平日に行ってるから、観光客も誰もいない。ただただ神社なんだ。

松尾芭蕉の句碑は一応あるんだけど、それだけなんだ。そこで賽銭投げてダジャレ作ろうと思っても、まぁ出てこないの。この室の八島のダジャレが。でも、松尾芭蕉が歌枕を巡る旅に出て、歌枕ごとにちゃんと俳句を詠もうとしてるんだから、俺もここで歌枕を一段落にするわけだから、そこで生半可なダジャレ作るんじゃ、終われないじゃん。だから、なんかスゲェの作んなきゃってプレッシャーで全然出来なくなっちゃって。

どんどん暗くなってきちゃって、知らない神社で「風呂…むろ…えろ」とかやってても出来なくて。最後の最後で、「出来た」って思って、俺の曽良ことiPhoneのマイクに向かって吹き込んで、自転車折りたたんで、小金井って駅から湘南新宿ラインに乗って、池袋に帰ってきて。

まぁ疲れたのよ。相当な距離ですから。80 Kmくらいあって。真っ暗で帰ってきて、風呂に入って、「なんとか形になったなぁ。でも、二回目はもうねぇなぁ」って思って。でも、せっかく歌枕行ったから、次の日光の歌枕に行ってみてぇなぁって思って。

「そういや、最後のヤツ、書いてねぇや」って思って。パソコンに打ち直してないやって思って、iPhoneのメモソフトを再生してみたら、うわ言のような声で、「黒のパジャマ」って入ってて。…もう行きませんね(笑)二度と行くことはないですね(笑)

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