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伊集院光が語る、フィギュア・鈴木明子の演技を観て思い出した「オペラ歌手と偽っていた若手時代」

2014.02.25 (Tue)
2014年02月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人の伊集院光が、フィギュアスケートの鈴木明子選手の演技を観て、落語家から「オペラの怪人」と称して替え歌ネタをやる芸人に転身した若手時代について語っていた。

伊集院光選曲 おバ歌謡
伊集院光選曲 おバ歌謡

伊集院光:ソチ・オリンピック、終わっちゃいましたけど、僕はフィギュアスケートの鈴木明子選手を注目してまして。名古屋でやってるスポーツ番組(『スポケン!』名古屋テレビ放送 第4日曜 25:40 - 26:40)をやってまして、名古屋のスポーツ選手は、よく出てくれるんですよ。

そうすると、フィギュアのスポーツ選手は、ほぼ中京圏の選手ですから、村上佳菜子選手も、鈴木明子選手も、ちょっと前ですけど、浅田真央選手も出てくれましたし、色んな今回のソチ・オリンピックに出る選手も出てもらったんですけどね。

その中で、鈴木明子選手が、「今回のプログラムを、この曲にします」ってなった時にお会いしてて。それが、ショートプログラムが『愛の讃歌』で、フリーが『オペラ座の怪人』っていう。これが、僕の中で人生のターニングポイントになる曲だったんです。

僕、最初に出てきたときに、『オペラ座の怪人』が日本に来るって時だったんです。それで、インチキなキャッチフレーズで、本当は古典落語家だったんですけど、「得体のしれないオペラ歌手が出てきた」って言って(笑)オペラ風に、くだらない替え歌を歌うっていうキャラだったんですよ(笑)それでオールナイトニッポンとかに出してもらってたんです。

だから、オペラの怪人・伊集院光。それでいて、「オペラ座の怪人がきました」みたいな感じで、テーマソングとかにも凄い使ったし、全然、もともと興味のないジャンルだったけど、そこはなんとかしないとってことで、カブキロックスが江戸時代の勉強をするがごとくですよ。凄い一生懸命ね。今考えると、こりん星みたいな、もともと無いヤツのほうが、なんとでも出来たって分かるんですけど、当時は幼いですから、分からないですから(笑)

「太ってて、替え歌で、オペラ」…これはいけるんじゃないかって。オペラのことを勉強しなきゃいけないですから、『オペラ座の怪人』も一生懸命、観に行きましたし、オペラの凄い人がくると、当時、ニッポン放送が協賛してるディナーショーとかに行くんですよ。

今でも覚えてるわぁ…ホセ・カレーラスっていう、世界三大テノールでしょ?その1人が来ますってことで、ニッポン放送協賛で「行って見てこい」と。ネタをやるにも、ああいう細かいところを見てこいよって言われて。となりに、ソニーの盛田昭夫 会長が座っているっていう席ですよ(笑)ジーパンで行っちゃいましたよ(笑)

「この人、超有名なんだ…声、デケェ」って思いながら(笑)ホセ・カレーラスを観に行ってね。いつ御捻りを渡せば良いんだ?って思って(笑)ディナーショーで、近くにくるだろうから、割り箸で…ドル札の方が良いのかな?って思いながら(笑)

『オペラ座の怪人』漬けだったので、曲が思い入れ深いのが一つ。あと、何より『愛の讃歌』なんですよ。『愛の讃歌』は、ほんの少し前にトーク中に登場してたんですけど(伊集院光「知人のボイストレーナー(男)が語っていた、口説ける男性の特徴」)。

オペラ替え歌をちゃんとやるために、ボイストレーナーをつけたんですよ。ボイストレーナーの先生が、男性の先生なんですけど、その先生の好きなタイプが、お○ンチンが付いている人っていう(笑)その方の名言が、「ふいに、お○ンチンを握った時に、嫌がり方が尋常じゃない人は、むしろその気がある」っていう(笑)お前に都合の良い話だな、それっていう(笑)

この先生が、いつも課題曲に選ぶのが、『愛の讃歌』なんですよ。色んなことを教わったんですけどね。ピアノをバーンって弾いて、「あえあえ~いえいえ~あえいおう~」みたいのをやるんですよ。その後に声が出てくるようになったら、課題曲を与えられるんですけど、これが『愛の讃歌』なんです。その先生が歌う圧が凄い(笑)

音痴で人前で歌うのも嫌いなのに、なぜか歌ネタをやり始めて。しかもオペラ歌手って設定で…悪魔にしておけば(笑)10万歳足せば、なんとかなるんだよ(笑)俺の思ったことで、なんとでもなるじゃないですか。

歌い出して、「全然ちがう!」って言われて。スゲェ至近距離で俺の目を見ながら、「♪あなた~の、燃える手で~」って。唇がついちゃうよって思いながら(笑)もうそれが凄いんだよ、その先生の気持ちの入りようが(笑)

近い人には先生の性的嗜好はまるわかりなんだけど、公的にはあまりそうじゃないから、心が打ち解けるようになってから、僕には打ち明けるようになり、「見分け方」みたいな話もしてたんですけど、対外的には、そうじゃないことになってるんですよね。

「ふいに、お○ンチンを握った時に、嫌がり方が尋常じゃない人は、むしろその気がある」理論が裏付けされるのは、その先生は、変に男性っぽい格好をしてくるんですよ。そんなに男男した格好をしなくてもって感じなんですよ。めちゃくちゃ男っぽい格好をして、革で身を包んでる感じで。革ジャン着て、革ブーツ履いて、ヒゲも伸ばしてって。

それが2人で、真正面に向き合いながら、顔を向かい合わせながら、歌いあってるんですよ(笑)もう26年くらい前の話で、それ以来、ほぼアレルギーでその歌を聴いたり歌ったりしてませんけど、覚えてますからね。しかもライブをちょっと大きいところでやるってことになると、集中的にやって。

もうその先生は、『愛の讃歌』に始まり、『愛の讃歌』に終わる先生で。ライブが近づくと、段々、こっちもライブで不安になったりするじゃん。先生が「昨日より、悪くなってる」って日もあるじゃん。自信なくしているときに、「最後の1回で上手くいったらやめましょう」ってなって。『愛の讃歌』を歌って、2人で涙流したりしてるから(笑)「スランプ抜けた」って言って(笑)なんだよ、その絵って(笑)

俺の中で、『愛の讃歌』は、そういう思い出深い曲なんですよ。『愛の讃歌』と『オペラ座の怪人』ってセットが、よりによってなんでこういうセットになったかって。20歳の頃、表立ったキャンペーンとしての『オペラ座の怪人』と、裏で猛特訓した『愛の讃歌』っていうセット。

しかも、鈴木明子選手の割りと波瀾万丈のスケート人生も聞いてて。変な言い方なんだけど、しょっぱなミスったのよ。三回転の着氷が失敗して、いきなり失敗したのも含めて、グッときちゃうのよ。鈴木明子選手の今までのスケート人生、全部みたいなこと。「(波瀾万丈の人生を)表現するつもりです」って言ってたし。そうなると、順風満帆じゃない方が…ね。あそこで失敗した後からスゲェって思ったのよ。

俺の中では、あの先生のひげ面もバンバン入ってくるし(笑)先生と見つめ合った、誰もいない深夜のニッポン放送のスタジオですよ。「一生売れないだろうな、俺」って思いながら。「このひげ面とこんなに接近してるってことは、絶対に売れない。誰にも愛されねぇな」って思いながら。

あと、後半の盛り上がりとかも。落ち着いて見ると、今いくよ・くるよのくるよさんに似てることとか…これは関係ないことですけどね(笑)ショートプログラムの全体で見ると、最初の失敗からぐんぐん調子上がっていく感じとか、全く無知だから、専門家がどういうかは分からないけど、俺の中では好きな曲も相まって、夜中に変な感じになっちゃって、観ましたよ。

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タグ : 伊集院光,落語家,ギャグオペラ歌手,

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