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伊集院光が語る、佐村河内氏のニュースの見所「創作活動に携わる人間の線引きが出る」

2014.02.11 (Tue)
2014年02月10日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、「全聾の作曲家」として知られる佐村河内守の主要な作品は、桐朋学園大非常勤講師で作曲家の新垣隆が作曲していた、と暴露されたことについて語っていた。

「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か
「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か―新潮45eBooklet

音楽のみでの評価はできない

伊集院光:まだ佐村河内さんは、コメントしていないけど、新垣隆さんの言ってることが本当だとすると、(聴覚障害者の)手帳とかをもらう手続きをとってて、もし万が一、それが事実でないとすると、キチンとしたお裁きを受ければ良いって思いますけどね。CDを買ったわけでも、佐村河内さんの活動を知ってるわけでもないから。

たとえば、「秘伝のラーメンがありまして」って情報を入れられて食べて、後から「実は普通の出前一丁です」って言われて、「マジで?」ってなっちゃう側だからさ(笑)人間、絶対にそんなの惑わされるよね。

新品のブリーフに、しゃもじを使って味噌をベッタリ塗るじゃん。「はい、食べて」って言われて、味噌の味、冷静に判断できる?俺、多分、おえってなっちゃうと思うのね(笑)それだけ、人間は情報に左右されるでしょ。

音楽的に評価してしまった人が、今、やろうとしている処理っていうのが、「いやいや、新垣さんは音楽的な才能が物凄いある人だから、音楽的に評価したことは間違いない」ってことね。

ゴーストライターを公然と認めるコメンテーター

呼んできたテレビ屋さんが出してるのが、「それにしても佐村河内さんは、アレがウソだったとするなら、相当上手い」って話を始めてるじゃんか、とにかく保身に走ってるって感じがスゲェなっていうことね。

ワイドショーを観てて、何が腹立つって、こっちは文才無いにも関わらずエッセイを頑張ってるにも関わらず、「芸能界でゴーストライター当たり前ですけど」みたいな切り口になってるじゃん、冗談じゃねぇよって。誰かお願いしたいよ(笑)

芸能コメンテーターが言うんだけど、みんなゴッチャにしてることがあってね。口述したものを、それを一人称でライターさんが起こして書いていくって作業は、ゴーストライターと別ですからね。新垣さんと佐村河内さんの件とは別ですよ。それを一緒にされたら、ライターさんの仕事無くなるよ。

まず気になるのが、佐村河内さんが何もコメントを出してなくて、新垣さんの方に、「佐村河内さんが、このことが公になったら自殺する」ってことだけが分かってて、それであからさまな攻撃をするのはどうかなって。

創作者の人それぞれの線引きが出る

テレビを観ててね、ここが見どころだって思ったことがあって。誰がどの立場で自分を肯定しているのかが面白くて。俺からしてみたら、「ゴーストライターが普通だ」って言われることが、とてもじゃないけど、我慢できないんだよね。ゴーストライターの人を、誰も雇ってくれないから(笑)

あと、どこをゴーストライターにするか。タレント本で、ロングインタビュー形式で、何日もかけてインタビューして、それをライターが書いて、「構成」というところにそのライターさんの名前が入ってることに関しては、この件とは別ですよ。そうしないと、ライターさんの仕事が無くなっちゃうよ。

歌手によっては、鼻歌歌ったのを、アレンジャーがアレンジするパターンもあるよね。作曲のところには、歌手の名前がクレジットされて、実質の労働力としては、アレンジって作業は相当大変だと思うけどね。編曲のところにアレンジャーの名前を入れる/入れないってところが差であって、俺が作曲をしてるってことにウソは無いじゃん。

保身に走るマスコミ

また、全くべつの耳が聞こえる/聞こえないって話もあってね。「ウチの雑誌は、取材したけど、アヤシイと思ったから載せませんでした」って胸を張ってる雑誌が出てきて、「そこはウソなんじゃないか?」って取材して初めて胸を張る話なんじゃねぇかって。

みんな「逃げろー」って感じの(笑)自分のところに防御線を張って(笑)自分が考えたデザインを、部下に「『こういうふうにまとめて』っていうのはダメなの?」みたいな話を始めたりとか(笑)みんなちょっとずつ、自分のラインを引いて、それがOKじゃないと困るんだっていうのが見えてくるんですよ。そこが今の見どころだと思うんですよね。

あと、スゲェ意見だなって思うんだけど…多分、関西ネットの番組だと思うんだけど、「タレントはゴーストライターがいるのは当たり前です」って話から、「ゴーストライターを引き受けたからには、墓場までその秘密を持っていくべきだ」みたいな話をしてて。

これはこれで、内部告発者の話になるじゃん。聴覚障害者手帳をとってるとかって話になると、それは罪のことになるから、人をだます良心に耐え切れなくなって、とかトラブルになったりとか、全部ないまぜになったもので白状した人に、「白状したことが間違ってる」って言い出すと、これは内部告発で襟を正そうとする行為を否定することになるからね。

カネで揉めたって話を勝手に始めてる人もいるけど、俺の考えでは、なんらかの愛情はあったと思うけどね。一緒に何かを作っていることに。ただ、リードしていく方が違った方向性にいって怖くなったりとか。「なんでこのタイミングで」って言うけど、このタイミングで言わないと、もっとデカくなったりすることもあるだろうからね。

あの事件は、人が出る。凄く、人が出るよ。基本的に、洗ってない足と高級チーズのニオイが科学的には一緒、みたいな話を聞いたことがあるのね。それでいくと、人間は情報の生き物だからしょうがないよね。…でも、ブリーフに味噌の話、なかったことにできます?アレ違います(笑)

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タグ : 伊集院光,佐村河内守,新垣隆,ゴーストライター,

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