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伊集院光「サザエさんにみる良い感じのつまらなさ」

2013.07.16 (Tue)
2013年07月16日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、サザエさんを久しぶりに観た感想が語られていた。サザエさんと日本を旅しよう! (アニメ「サザエさん」放送45周年記念ブック)

伊集院光「サザエさん、最初からちゃんと観たの、何年ぶりかな。サザエさんをちゃんと観たのって。家族と暮らしてないから。カミさんが1人いるっきりで。家に人数分以上にテレビがあるから、昔だったら誰かが観ているのが、目に入ったり、っていうのはあったけど、そういうこともないんで」

「久々に観たサザエさんに、ちょっと心打たれるっていうか。サザエさんって、結構な視聴率だよね?ヘタしたら、その週の1位2位が、サザエさん、笑点でワンツーフィニッシュしてたりするでしょ」

「サザエさん、キてんなって思ったのが、まず第一話、イクラちゃんに相撲ブームがきて。イクラちゃんが相撲をとりたがるっていう。それにノリスケさんがわざと負けてやるっていう。イクラちゃんが『もっと相撲とりたい』ってなって」

「今度は、イクラちゃんがタラちゃんと相撲とることになるんだけど、大人がタラちゃんに『負けてあげなさい』って言うんだけど、『負けない!』って言うんだよね。要は、相撲会の八百長問題に、一石を投じてるのよ。サザエさんが」

「タラちゃんはガチです、と(笑)星を買うなんてできません、と。イクラちゃん自体は、サザエさん経由で付け届けをしてるから、星を買ったと思うんだけど、ダメ、みたいな。最終的には、カツオが帰ってきて、カツオとも相撲とるっていうんだけど、カツオがわざと負けてあげて、イクラちゃんが喜ぶんだけどね。カツオは『任せてください』って。後に永久追放になると思うんですけどね(笑)」

「それで、今度はタラちゃんがカツオと相撲することになって。そしたら、組んだ時にカツオに耳元で、『わざと負けちゃダメです』って言うのよ。相撲の鬼の誕生ですよ。もう涙無しでは語れないっていう。相撲道って、そんな甘いものじゃないですよ」

「それでタラちゃん負けます。それで、イクラちゃんがカツオとまた相撲とることになって。カツオは、また負けます。そこでイクラちゃん気づきます。『これはおかしい』と。俺はタラちゃんに全く歯が立たなかったのに、そのタラちゃんに勝ったカツオが、俺にこんなに簡単に負けるってことは…力士は知らなかったのよ?周りで何かが、黒い力が動いてて。イクラちゃんは『これはおかしい、本気で相撲をとれ』ってアピールするわけ」

「それでカツオはイクラちゃんを本気でぶん投げて、テレビのカドにゴーンって頭をぶつけて。脳漿がドボドボ~。バ~ブ~!って(笑)終わりです(笑)イクラちゃん、二度と出てこないですよ。イクラちゃん殉職の日だって言ってましたから(笑)これはスゴイなって」

「これは、ストーリーの方は本当ですからね。最後の、イクラちゃんの殉職シーンは本当かどうかは教えないけど(笑)ただ、東芝がメインスポンサーで、テレビのカドに頭をぶつけて死ぬってシーンになるかどうかね(笑)」

「それで、スゲェなって思ったのは、相撲の流れで観てる人の視聴率をとろうとしてると思うんだよね。今時、『子供が相撲にハマっちゃって困ります』みたいなストーリーはないから。お相撲を観てた層の視聴率を、確実に持って行こうと思ってると思ってるんだ。ちびまる子ちゃんからの数字というよりは、お相撲観てた層をターゲットにしてると思うんだ」

「それで、2話目が、うな重を出前でとりたいってことをカツオ君が言い出して。贅沢なものだし、家族7人前うな重をとるのもどうかと思うんだけど、そのアピールに負けてとりますよ、みたいな話なんだけど」

「今の家で、そんな話ってあるの?まず、7人家族があんまりないでしょ?実家は8人家族から爺ちゃん亡くなって7人家族で、あんまりサザエさん家と変りなくて。そこで店屋物をとる、出前をとるってことになる時に、『出前とろうよ』って意見と、家計を考えておふくろはあんまりウン、とは言わないんだけど、親父が首を縦にふることになって、出前をとることになって『やったぜ』、みたいなのってあったけど、今はあるの?」

「ましてや、うなぎを出前でとって。しかも、なかなか来ないからって、電話をかけて。クレーマーですよ(笑)『何分待たせるの?』って電話をかけるわけ。『40分待たせて、今出る、今出るって、いったいいつになったら届くのよ?』って。これって、今あるの?」

「最後は、さおだけ屋の話で。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?っ』って本、昔にあったじゃん。あの時点から、かなり潰れてるよね?さおだけ屋なんて、来ないもんね?(笑)さおだけ屋のさおだけを、タラちゃんが買いたがるって話なの」

「サザエさんって、誰に向けてやってるんだろうね?子供にとって、全然あるあるネタでもなければ、あと、良い感じに面白くないの(笑)俺の中で、超褒め言葉なんだけど、笑うところ何にもないの、別に。普通のことをずっと描いてるの。そこがスゲェなって思って」

「面白くないっていうと語弊があるんだけど、ちゃんとしてるんだよね。スゴイ笑わせようとしてないし、笑うところは1個もないんだけど、なんか『こんな感じだったなぁ』っていう、出前頼んだけどなかなか来なくて、母親がキレてるみたいな話とか。さおだけ屋さんをタラちゃんが呼び止めて、引っ込みがつかないから買ったら、そのさおだけをタラちゃんが『自分で買った』って言って、スゲェ喜ぶ、みたいな話」

「別にこれだけなんだよ?これだけのことなんだけど、これをずっと1週間に3本作ってるわけでしょ?もっと面白くなったり、もっとつまんなくなったりすると思うんだけど、その安定度がたまらないんだよね」

「ミキサーの岡部さんの家は、子供がいて。ちびまる子ちゃんを観た流れでそのまま観るらしいんだけど、子供からみたら、あるあるでもなんでもないよね?俺らが子供の頃に観てたときは、好んで観てたわけじゃないけど、『なんか、ウチみたい』って感覚はちょっとあったんだよね。『こういうの、ウチ以外でもあったんだ』って感覚、今の子供にはないでしょ?」

「三丁目の夕日っぽくなってるよなって。あと、これからサザエさんを観ていく上で、サザエさん以外では思い出さなかったことを思い出す気がして」

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