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2008.08.24 (Sun)

Googleの入社試験−期待値と現実

概要

読もうと思った理由
新聞の広告部分にタイトルが掲載されていたため。また、著者が「コマネチ大学数学科」でお馴染みの竹内薫さんだったため、読んでみようと思った。

期待値:80点/100点
"Googleの入社試験"や"Microsoft社の口頭試問"などと、まことしやかに言われるものは、以前にも読み聞きしたことはあった。

「富士山を真っ赤に染めるとしたら、アナタはどんな方法を採るか?」「富士山を移動させるとしたら、アナタはどんな方法を採るか?」など、荒唐無稽とも思われる奇抜な問題が多いという印象があった。そんな問題を見てみたい、そしてその求められる解答とはどんなものなのか、読んでみたいと思った。

現実:70点/100点
最初に出てきた問題は、実際に広告看板として公表され、Googleの人材募集で用いられたものなのだという(ただし、看板には社名も電話番号もない。これだけみれば、単なる意味不明な広告である)。その問題というのは、

{e(自然対数の底などで用いられるネイピア数)の連続した桁でみつかる最初の10桁の素数}.com

というものだったそうだ。

この答え.comでアクセスしたホームページは、実はGoogleの人材募集のページであり、そこにはさらに次の問題が待っている…。
中には、「答えのない」とんちのような問題も含まれている。だが、実際は数学・物理学などの知識、さらには閃きや効率の良い考え方、そしてプログラミングのスキルを必要とする問題が多いようだ。久しぶりに数学・物理の問題に取り組んだせいもあるが、37問が掲載されている本を読むだけでヘトヘトになってしまった。

ちなみに、こうれらの問題は正式に発表・公表されたものではなく、ネットなどで「こうした問題が出ていた」と応募者が明かしたものである。ホンモノかどうかは分からないが、非常に興味深い問題が並んでいるのは確かだ。解けるものもあるが、高度な問題になると、解法の手がかりを掴むのも難しい。「こんな問題を、短時間で解けてしまうような人が本当にいるのか?」と首を捻りたくなること請け合いである。

だが、一つ残念なことが。竹内先生が問題を誤訳してしまったため(問題提示時に)、回答者が誤った回答をしてしまっている問題がいくつかある、ということだ。やはり、それぞれの答えの出し方を見るのがこの本のキモであると思われるので、しっかりと解答してもらえないと興味が半減してしまう。そして、解法ももう少しバラエティに富んでいると面白かったのにな、と思われる。

お勧めする人
先鋭的な頭脳集団の一端に触れてみたいという人、数学や物理学に興味があるという人はお勧めできるのではないだろうか。

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