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2008.08.21 (Thu)

幸せのちから−期待値と現実

あらすじ

・観ようと思った理由
映画が公開するにあたって、テレビで紹介されていた。クリス・ガードナー氏自らが息子とともに、寝泊まりした駅構内のトイレを訪問していたのが印象的だった。

・期待値:80点/100点
泊まる家を失い、どん底の生活を強いられながらも株式仲買業のインターンシップで頑張り抜き、最後には採用されるというサクセスストーリーであるというのは番組で観ていた。ある時、高級車に乗っている人物に「仕事は何か?」と質問したことで、自らも株式仲買人を目指す、ということで「幸せ=経済的な成功か?」というところも気にはなっていた。

貧困の中にあっても、夢を目指して頑張るという話と、親子愛(仕事がどんなに忙しくても子供と一緒にいる)の話が軸になるのであろう、と予想していた。

・現実:65点/100点
いくつもの苦境(ほとんどは経済的なもの)にも耐え、最終的には成功を収めるという姿は、やはり感動的だった。

だが、何故か気に掛かるところが一点ある。「むしろ、子供は母親の元で暮らした方が幸せだったんじゃないか」ということ。もちろん、そのツッコミは野暮というものだが、すくなくとも住む家を失ってしまう、というようなことはなかったんじゃないだろうか、と思った。

実話では、クリスを連れて行った後に交際相手が去って4ヶ月後、母親が現われ息子をおいて再び去った、とのことで、「やむなく父子家庭を選択」したようだ。もちろん、そうしたダークな面を描いてしまうと美しい「父子愛」は成り立たなくなってしまうとは思う。

こうした現実との解離もあり、「美談」に仕上げることで人間のダメさや醜さ、といったリアリティが欠けてしまっているようにも思う。結果、感動も半減し、成功したときの達成感の共有もあまりできなかった。

・お勧めする人
毒気のない道徳の教科書などがお好きな方には、お勧めできるのではないだろうか。
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