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町山智浩、ハリウッドでは異色な「インド系映画監督×韓国系俳優」タッグの映画『search/サーチ』を解説「今までありえなかった組み合わせ」

2018.09.13 (Thu)
2018年9月11日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、ハリウッドでは異色な「インド系映画監督×韓国系俳優」タッグの映画『search/サーチ』を解説していた。



『search/サーチ』のあらすじ


町山智浩:『search/サーチ』っていう映画なんですが、これはね、自分の娘、16歳の娘が突然行方不明になってしまった、シングルファザーが、その娘を探す物語なんですけども。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:映画がですね、そのお父さんの持ってるパソコンから、一歩も出ないんですよ。

赤江珠緒:うん、うん。

町山智浩:パソコンの画面だけを、ずーっと撮り続けているというね、凄い不思議な映画なんですね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:で、最初はその娘が生まれた頃のビデオを、パソコンで編集しているところから始まって。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:その後、娘のお母さん。だから、自分の奥さんが亡くなる前後の話とかを、チャットとかですね。そういうメールとかが、次々と画面に出て。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:追っていくんですけども。途中から、娘が行方不明になってしまって、そこからがですね、その娘、16歳の娘って、一体何をやっていたのかっていうことを、父親は全然知らないんですよ。

赤江珠緒:まぁ、そうですね。大半部分が分からなかったりしますね。

町山智浩:分からないんですけど。で、娘がパソコンを置いたまま行方不明になってしまったので、パソコンの中で娘が何をやっているのかっていうことで、パソコンの中に入ることができまして、本当に運良くパスワードが。

山里亮太:うん。

町山智浩:で、彼女がSNSでやってることを、ずっと見ていくんですよ、お父さんが。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:そうするとね、思ったのと全然違うんですよ。このお父さんも、娘もお母さんも、韓国系なんですね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:韓国系のアメリカ人で、サンノゼでですね、IT関係に勤めているらしくて。

山里亮太:うん

町山智浩:まぁ、そこそこリッチで。娘はバイオリンを習っていて(注釈:実際はピアノ)、優等生だという風にお父さんは思っていたんですね。

山里亮太:はい。

町山智浩:そしたら、まずバイオリン学校(注釈:ピアノ教室)に電話をしてみたら、「いや、もう1年ぐらい来てません」と。「おかしいぞ、毎月何万円かの月謝を娘に渡していたのに」と言うと、「いや、ウチは受け取ってません」って言うんですね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:その月謝、かなりの額になってるんですけど、どこに行っちゃったのか。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:で、娘は学校で友達がいて、と普通に思ってたら、探っていくと学校に友達がいなかったことが分かってくるんです。

赤江珠緒:うん、うん。

町山智浩:で、どうも自分が思ってた優秀な、真面目な娘というのは虚像で、本当はそのネット世界の中では全然別の人格だったんじゃないかっていうことが、段々見えてくるっていう話なんですよ。

赤江珠緒:へぇ。

町山智浩:これはね、娘を持つ人にとっては、最悪の悪夢なんですよ(笑)

赤江珠緒:そうですね。でも、なんかちょっとリアルな感じも凄くして。

町山智浩:非常にリアルな映画ですよ。

赤江珠緒:ねぇ、親に追い切れない部分ってありますもんね。

町山智浩:だって、分かんないでしょ、インスタグラムとかで何やってるか全然。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:フェイスブックとか色んなので。そういう怖さを描いているんですけど。

異色な「韓国系俳優×インド人監督」のタッグ


この映画が、もう一つ面白いのは、主人公たちが韓国系なんですね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:で、監督はインド系なんですよ。これって、前も言ったんですけど、今までありえなかった組み合わせなんですよ、ハリウッドでは。

赤江珠緒:ああ、そうかそうか。

町山智浩:「そういう映画は、全然客が来ないんだ」って言われて、全部白人にさせられていたんですけども。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:全然、そういうこともなくて。普通に、ちゃんとビジネスしてますからね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:だから、今までみたいに、白人の美人女優にしなきゃとか、ハンサムな俳優にしなきゃみたいなことは、全然ないんだということがね、非常にもう、今のアメリカ映画の現状として分かるんですね。

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