TOPたまむすび ≫ 町山智浩、映画『万引き家族』を保守派が「国の恥」と批判したことは『わたしは、ダニエル・ブレイク』のカンヌ受賞時にも英国で起こったと指摘

町山智浩、映画『万引き家族』を保守派が「国の恥」と批判したことは『わたしは、ダニエル・ブレイク』のカンヌ受賞時にも英国で起こったと指摘

2018.06.13 (Wed)
2018年6月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、映画『万引き家族』を保守派が「国の恥」と批判したことは、映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』のカンヌ受賞時にも英国で起こったと指摘していた。



町山智浩:僕、この映画を観ていて思ったのは、この前の前の年、2016年に、やっぱりカンヌ映画祭でグランプリをとった映画があるんですけが。

山里亮太:はい。

町山智浩:『わたしは、ダニエル・ブレイク』っていう、イギリス映画があって。そこでも、シングルマザーのお母さんが飢えて、廃棄されたというか、寄付された食料にかぶりつくっていうシーンがあるんですよ。

わたしは、ダニエル・ブレイク


赤江珠緒:うん、うん。

町山智浩:で、この『わたしは、ダニエル・ブレイク』っていう映画は、凄く似てるんですよ、『万引き家族』と。

赤江珠緒:ええ。

町山智浩:これは、凄く似ているんですよ、ポスターとかも似ているんですけども。

山里亮太:はい。

町山智浩:これは、ずっと働いてきたおじさんが60近くになって、怪我をして働けなくなるんですよ、同じでしょ、リリーさんと。

山里亮太:はい。

町山智浩:それで、政府の失業手当みたいなものを受けようとすると、色々と難癖をつけて、援助をしないんですよ、お金を払わないんですよ、政府が。

山里亮太:うん。

町山智浩:その内に、どんどん、どんどんヤバくなっていくっていう話なんですけども。それは実際にイギリスであったことで、その当時の保守党政権が緊縮緊縮でもって、福祉を削ってく中で起こっていったことを描いたんで。

山里亮太:うん。

町山智浩:これが、『わたしは、ダニエル・ブレイク』がカンヌ映画祭で賞をとった時にも、イギリス政府の保守的な人たちは、「国の恥だ」って言っていたんで、そっくりなんですよ。

赤江珠緒:え?!そうなんですか。そういうところも、世界共通というか、あるんですね。

町山智浩:世界共通なんですけども。…とにかく、いわゆる「弱者利権」っていう言葉を作って、弱者を叩いているような人が問題で、政府よりもこの『万引き家族』が問題として、見えないんですけども、見据えてるのは、そういう、一番弱い人に攻撃を向けるようになってしまった、日本人の心っていうのが問題だなって僕は思うんですよ。

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