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町山智浩、映画『万引き家族』の食うに困っての窃盗を批判する人々に反論「600万t以上の食料が廃棄されてる」

2018.06.13 (Wed)
2018年6月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、映画『万引き家族』に登場する、食うに困っての窃盗を批判する人々について、「600万t以上の食料が廃棄されてる」「それをたとえば食べれない人たち、ホームレスの人たちに行き渡ったら、それだけで相当救われるでしょう」などと反論を行っていた。



町山智浩:(『万引き家族』は)どういう映画かっていうと、物凄くこの家族が愛おしくなる映画でしょう。

赤江珠緒:はい、そうなんですよ。

町山智浩:あの子たちが、本当に可愛くてしょうがないでしょう。

赤江珠緒:そう、そう。

山里亮太:だから、何が正解かが分からないんだよね、こうなってくると。

赤江珠緒:ねぇ。何か綺麗なものを見たわけじゃないのに、「凄く美しい映画だったな」って思っちゃう感じがあるんですよね。

町山智浩:まぁ、綺麗なもんを見たんですよね(笑)見た目は汚いけどね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:だから、いつも言っているように、「写真には写らない美しさがある」んですよ。

山里亮太:おお、『リンダリンダ』(THE BLUE HEARTS)だ。

町山智浩:あと、映画を観ないで攻撃している人とかはね、「そんなもんで暮らしてる奴らはクズだ」みたいなことを言って、酷いことを言っているんですけど。

山里亮太:うん。

町山智浩:あの家族は、働いているんですよ、実際。映画の中で、リリー・フランキー演じるお父さんはね、建設現場で働いているんですよ。

山里亮太:はい。

町山智浩:安藤サクラさん扮するお母さんも、クリーニング屋さんで働いているんですよ、一生懸命。

山里亮太:はい。

町山智浩:働いているのに、それでもご飯を食べるのが大変なんですよ。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:それで、「万引きする」って言っているけど、何を万引きしているかっていうと、食べ物ですよ。

山里亮太:はい。

町山智浩:スーパーで本当、ほんの少し。家族全員がね、食べるご飯を盗っているだけなんですよ。

山里亮太:はい。

町山智浩:それで、「万引きなんかしやがって。万引きなんか犯罪じゃないか」って、ちょっと待て、と。彼らは働いててもご飯が食べられなくて、わずかな食べ物がほしくて万引きをしているんですよ。

山里亮太:うん。

町山智浩:この映画の中でね。それ…どのくらいスーパーとかで食料が賞味期限切れということで、年間捨てられていると思います?

山里亮太:物凄い量なんですよね。

赤江珠緒:そうですよね、廃棄率はね。

町山智浩:600万t以上ですよ。600万t以上の食料が廃棄されているんですよ。

赤江珠緒:はい。

町山智浩:それをたとえば食べれない人たち、ホームレスの人たちに行き渡ったら、それだけで相当救われるでしょう。

山里亮太:うん。

町山智浩:そういうこと、していないじゃないですか。

山里亮太:アメリカはそういうこと、していますよね?たしか。

町山智浩:アメリカ、ヨーロッパはしてます。そういうのが無駄にならないように、全部タダで配ってますよ。

山里亮太:ですよね。

町山智浩:日本はまだ、始まったばっかりですよね。だから、「万引きで…」って、まずはそれをやれよっていうことですよね。

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タグ : 是枝裕和,万引き家族,町山智浩,

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