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町山智浩、映画『万引き家族』や是枝裕和監督を批判する人々に嘆き「どこまで弱い者イジメの人たちばかりになったんだ、日本は」

2018.06.13 (Wed)
2018年6月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、映画『万引き家族』や是枝裕和監督を批判する人々について、「どこまで弱い者イジメの人たちばかりになったんだ、日本は」と嘆いていた。



町山智浩:『万引き家族』がカンヌ映画祭でグランプリをとったというところから、物凄いバッシングなんですね、日本でね。

山里亮太:そう。「日本の恥をさらすな」みたいなことを言われているって。

町山智浩:そうなんですよ。だから、『万引き家族』なんてタイトルの映画でってことで。

山里亮太:はい。

町山智浩:中身は観ないうちからね、タイトルだけで。「万引き家族」を素晴らしく描いているんじゃないか、みたいなね。

山里亮太:はい。

町山智浩:ことを察したんでしょうけど、タイトルのみで、映画を観ないでね。

山里亮太:はい、はい。

町山智浩:で、さらに福祉に関しての、政府のやり方に対して異議を示したりするような監督の映画であるにも関わらず、この映画を作るのに、助成金をいただいたんだ、ということで。

山里亮太:うん。

町山智浩:「国を批判するなら、助成金なんか貰うな」みたいなことで、また叩かれているんですよ。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:「ちょっと待て」って思いますよね、本当にね(笑)

山里亮太:うん。

町山智浩:というのは、この『万引き家族』の是枝裕和監督は、元々、自分の親が死んだことを隠して、その親の年金を受け取り続けてきた家族が、それが発覚した時に、不正受給した家族たちを、普通の人たちとか、テレビのワイドショーを含めてですけど、叩いたんですね。

山里亮太:うん。

町山智浩:「コイツら許せねぇ。不正受給しやがって」みたいな感じで。で、それを見て「なんだろう」と。親の年金に頼らないければ、生活できないような状況にある人がいるっていうことに対して、それを徹底的に叩く。一番弱い人たちを叩くって、これはなんなんだろうっていうところから、この監督が『万引き家族』を作ろうとした、と言ってますんで、インタビューで。

山里亮太:うん。

町山智浩:そしたら、その映画を作ったら「助成金だけ取りやがって」とかね、言って叩いている。その通りじゃないかという(笑)

山里亮太:うん。

町山智浩:「監督の思った通りにハマってて、どうするんだ」って思いましたよ。

山里亮太:本当、そう。

町山智浩:だから、監督は政府を批判しているんじゃなくて、「そういう弱い人、上手く生きられなかったから、凄く変な形でしかお金を得られない生活をできない人たちを叩く。一番弱い人たちを叩くっていうのは、なんなのか」って言っているのに、それを描いた映画を叩くというですね(笑)

山里亮太:うん。

町山智浩:「どこまで弱い者イジメの人たちばっかりになっちゃったんだ、日本は」って思いますよ。

山里亮太:たしかに、そうだよなぁ。

赤江珠緒:それはまぁ、本当、一部の人だとは思いますけども、でも…

町山智浩:まぁ、もちろんそうだと思います。映画を観ないで言っているわけだから。

赤江珠緒:そうなんですよ。

山里亮太:多いんだよな、今。

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