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伊集院光が語る「今の著作権法改正の動きは不毛だ」

2012.03.28 (Wed)
2012年03月26日放送の「伊集院 深夜のバカ力」にて、著作権法改正の動きについて語られていた。

伊集院光「著作権法をまた変えようっていう動きがあって。今度の動きは、違法と知りつつダウンロードしたヤツにも刑事罰をっていうのを本格化しよう、みたいな」

「それから、あと俺が気になるのは、ロケしているとき、ポスターみたいなのがあって、そのポスターが結構大きく映っちゃったら、そのポスターのメーカーにOKをとらなくてOKにする、みたいな。あと、BGMね。はっきりと分かるくらいメジャーな曲が流れちゃったとき、『このBGMをどうする、みたいなのを、ノーカンにしない?』って法律をつくろうとしてるらしいの」

「それは、ロケをする身にとってはありがたいんだけど、どれくらいまでがたまたま映り込んだってことになるの?ってことでしょ。たとえば、俺が目の前のところでボケっと立ってるんだけど、実はそこの横にあるもの、もしくは流れてるBGMを聴かせようとしている場合、とかの作為はどうなるんだ?大丈夫?とか思うんだけどね」

「ああいうのって、やっぱりメーカー側から作ってる法律だよね。法律なのにかかわらず。でも、これを言うとき面倒くさいのは、俺も自分の出してるDVDとかを全部複製されちゃったら、もうそれはおまんまの食い上だから、次からDVDを出すこともできなくなるから、それは困るのは分かるんだけどね」

「俺らが子供の頃にやってたのは、アウトなのかね。『俺がこのLPを買うから、お前他の買って、カブらないようにしよう』みたいなの。俺らの頃だったら、松田聖子とか中森明菜とかを買って、カブらないようにしてたりとか。『俺は五月みどりの"おひまなら来てね"なんだけど』『お前はあっちに行け』『…はい』みたいなネットワーク(笑)」

「なんか例えが分かんなくなっちゃったけど(笑)みんながバラバラのヤツを坦務することによって、中学生が友達間でやってたのが、アウトなのか、アウトじゃないのかって言うとね」

「あと、テレビ番組とかでも思うんだけど、映画のレンタルビデオみたいなの、スゴイ受け入れられたんですよ。なぜなら、映画は映画館で千円以上払って観るものだから、レンタルビデオになっても、(お金を払って観る)そうじゃん、って思う」

「今、テレビ番組のDVD化を当たり前のようにするじゃん。でも、テレビ番組を録ったカセットテープをダビングして、人に売るのはダメだけど、あげたりすることなんて、むしろテレビ局側にとっては、ありがとうって行為だよね、昔は。こういうことを言うと、『じゃあ、お前のは良いんだな?』ってなるんですよね。そういうことじゃないよ。そういうことを言ってしまうと、もう業界内部からはアプローチなくなるから」

「俺が、観る側だったとき、OKだったことが全部アウトにされていくのもどうなの?って思って。それに関しては、まさかインターネットみたいなもので、会ったこともない数万人を『ともだち』とできるって世の中がくるとは思ってなくて。著作権法の細部を改正するよりも、『インターネットとは何ぞや?』みたいなことを先にやらないと。『昔通りの家庭内での個人的な複製に関してはOK』とかって、その家庭内とか、個人的って意味が変わってるんだからね」

さらに、以下のように語っていた。

「業界内の発言力が強い所で決めても、どうにもならないんじゃないかって思うんだよね。俺、個人的に思うのは、今、テレビにYoutubeの機能、平気でついてるじゃん。一発ボタンで、Youtube観れるようになって、Youtubeが高画質で観れますよ、みたいなのOKになってるじゃん。OKで良いの?」

「Youtubeの存在をみんなで話し合ってないのに、それで大丈夫なの?って思うんだよね。俺なんかが思うのは、こうして放送で流れてる番組は、放送業界でみんな決めて、フルで流すようにしたら良くない?って思うんだよね。もちろん、失言も延々と流れ続けるってこともあるけど、その失言がインターネットって波の中に、残らないワケがないよ」

「だったら、ちゃんと全ての局でサーバーを用意して、そういうふうにいつでも観られるような状況を作って、そのかわり、早送りとかできないようにすることで、CMも前後の文脈も観ざるを得ないようにすべきだと思うんだ(注:ここで観ざるを得ない、を噛んでミラジョボビッチを登場させていた)。でも、全部見られるような形で、本来ならテレビ局側は『50円くれませんか』と言いたいだろうね。100円貰うからこそ、配分が分けわかんなくなるのも事実なんだよね」

「こういうことを言うたびに、こういうこと言わなければ良かったって思うんだけど、でも、そう思うんだよね。ラジオも、事実としてネットに流れてる。そこで聞いてもらえる嬉しさもあるけど、やっぱりグレーのまま流れていくのはやっぱ良くないと思うんだよね。だったら、ラジオ局とかが、フルで流す方が良いと思う」

「子供の頃、そういうことやってるから、コーナーごとに編集する面白さとか分かるんだけど、喋る側からすれば、文脈があるからね。今日の話で、ミラジョボビッチだけ切り取られた場合、弱っちゃうからね。『アイツ、急にミラジョボビッチの話したんだ』、みたいになっちゃうから(笑)そうすると、ホントはフルで聞ける、公式で聞けるようなところを、局で用意して欲しいし、もっと言えば、そこにCMが流れて、CMも編集しないで流す、みたいなことがあれば良いね」

「編集しちゃいけない、って法律ができたとする。それもこっちが勝手に言ってることだから、粗があるのは当然だと思うけどね。思いつきで言ってることだから。思いつきで言ってるよ(笑)もし、ミラジョボビッチを含んで原稿に起こしてたら、頭おかしいからね(笑)」

「こういうことを一回、話し合わないと、色んなメカとか不便にする合戦、みたいなところになってる。不便にする合戦からの、小出しにする合戦になってるから。Youtube対応にはしてたりするし。Youtubeとは何ぞや?を一回、話しあってもいないのに。Youtubeってものが、今の著作権法に抵触するようなものが載ってたとしても、『そのことを知らないで見てます』って体だよね。今、テレビ番組で普通に『この発言、Youtubeに載るぜ』ってギャグみたいに言ってたりするじゃないですか」

「テレビ観てる人も、『Youtubeでみればいい』って思うでしょ。でも、Youtubeに誰がアップロードしてるかに関しては、『誰か全著作権を持ってる人がしてるんだろうな』って思ってんの?みんな。そんなことは思ってないよね。そこに絡んでくる権利関係って、恐ろしいほど出てくるから」

「そうなると、立ちションはしょうがない、みたいな状態になってるよね。昔、トイレが全くない飲み屋ってあったからね。横、立ちションだらけになってるけど、知らぬ存ぜぬ、って感じだよね。グレーゾーンが全部ダメだと思わないけど、どっかで決めないと」

「変なエッジばかりをやっていくと…たとえば、ビデオサーバーみたいなのができて、Androidに送ることはできて、それをある程度共有することはできるんだけど、法律上はやっちゃいけない、みたいな。あとは、できるんだけど、法律上整備されてないから、ウチは開発できてますけど、止めてます、みたいな」

「そういうことがずっと続いていて、良いの?って思うんだよね。うまい解決法が、あると思うんだけどね。お金はちょっと。月に少額なんだけど、フルを公式が用意すれば、グレーの方には行かないって人もいると思うんだよね。クリーンを用意してくれれば、っていう。グレーにいく習慣をつけてしまうと、取り返しが付かないってことだよね」

「一回、つまらないダジャレを言ってしまうと、取り返しがつかない(笑)説得力という意味で、取り返しがつかないんで、一回、CMに行かせてもらっていいですか(笑)」と語っていた。

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