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山里亮太、売れない若手時代を支えてくれた亀井社長との出会いを語る「亀井さんがいなかったら、今の南キャンはない」

2017.06.15 (Thu)
2017年6月14日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、売れない若手時代を支えてくれた亀井社長との出会いについて語っていた。

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山里亮太:今の南海キャンディーズを作った、大事な人の話を、俺、今までしてなかったの。

よくここで言ってるのは、片山勝三っていうね、初代マネージャーが、俺達を作ってくれた。天才マネージャーがいた。

そういう話はしてたけど、もう一人いたんです。今の南海キャンディーズがここにいるには、この人がいなかったらいないっていう。それがね、亀井さんっていうね、オジさんなの。亀井さんってオジさんがいなかったら、ひょっとして南海キャンディーズはここにいなかったんじゃないかなっていう。

まず出会いっていうのが、南海キャンディーズ組み立てで、劇場のオーディションも一次は受かるけど二次の決勝戦のお客さん審査の時は大体、落ちる。全然ダメな時ね。前説とかも、コネクションで入れてもらえたりするのよ、NGKの前説とか。『ガチンコ!』でテレビに出たから、一回。

相方も前のコンビの時、賞レースとってるから、しずちゃんも。その時の社員さんとのコネで、前説とか入れてもらうんだけど。ウチの相方、あんなんじゃない。だから、「皆さん、元気出していきましょう」って言ったら、NGKのお客さんが、「まず、お前が元気だせ!」って言って終わるっていう。

亀井社長との出会い


前説もそれで入ってこない。劇場の出番も、別に特別なことさせてくれないから、オーディション落ちたら出れない。月1~2回しか仕事がない。でも、漫才は作らなきゃいけないし、人前に立ってネタやっておかなきゃいけない。

どうするかってことで、僕ら、実はストリートでずっとやってたんですよ。大阪・梅田の歩道橋のところで。阪神百貨店の前ね。難波だったら、あのグリコのところ映すけど、梅田、大阪駅のところだったら、ここを映すよっていうメインのところがあるんだけど。

そこの歩道橋で、路上パフォーマンスしてる人たちがいたから、俺らもそこでやってたの。やってたメンツが、南海キャンディーズと、島根のツッコミ街道・ネゴシックスと2組でやってたんだけど。

大きな問題。ウチの相方はボソボソ喋って小さい声で。あの感じが面白いじゃない。でも、それがまた路上にむちゃくちゃ不向きで。正直、ちょっと急ぎ目のOLのヒールの音で声が消えるのよ。それだと、誰も止まってくれないの。お客さんも止まらない。全然ウケないし。

で、仕方ないって、3人でお金出して、アンプを買ったの。安いヤツ。スピーカーよ。でも、本当に音も悪くて、結局、全然ダメで。その時に、一人のオジさんが来て。「芸人さんなの?」って言われて。「ああ、そうです」「あ、ホンマ?見せて。オジさん、お笑い好きなんだ」って。

「面白いわぁ…あ、ごめんね。これ、名刺。私、こんなもんです」って、名刺渡してくれたんだけど、ある超有名企業の社長さんで。亀井って書いてあって。「いやぁ、面白かった。頑張ってね」なんつって、そのオジさんは帰ってく。

奇妙な仕事


その翌々日くらいに、南海キャンディーズが(吉本興行の)会社に呼ばれて。若手を統括してる社員さんみたいな人から、「ちょっと、変な仕事来てるんだけど。南海キャンディーズご指名で。相手が、吉本の取引先の大きいところだからつなぐけど、変な仕事なんだよ。2人と食事をするだけでいいっていう仕事が来てるから。○○って場所に行ってきて」って言われて。

で、言われた場所に、衣装持って行って。そしたら、その亀井さんがいて。「あ、どうも。なんか今日、ここに来るように言われたんですけど」「うん。仕事は今日、簡単だと思う」って。

「なんですか?」「俺の前でさ、今から行く焼肉屋さんで、2人で美味しそうにご飯食べてくれたらいいや」って。で、「なんか、ネタとか…」「ああ、大丈夫。メシ食べて」って。凄い高級焼肉店連れてってくれて。俺としずちゃん、ずっと焼肉食べてさ。

「美味しかった?」「はい」「じゃあ、おつかれさん。ありがとうね」って。「で、どうすんの?これからストリートでやるの?」「はい、出番もないんで」って。

「俺さぁ、知り合いがジャズバーやってんだよ、梅田で」って。サードストーンっていうね。「そこだったら、普段はジャズバーだから、音響もある程度は良いんだよ。時間ある時に、そこでライブやりなよ」「いいんですか?」「うん」って。

ジャズバー「サードストーン」での漫才


「お客さんなんか、俺も知り合い呼ぶし。自分たちでも、誰か呼んだらいいし」って。30人くらい入る、小さいライブハウスで。

それが2003年の結成当初なんだけど。そこから、2004年でM-1決勝出るまで、ずっとそこでライブやるの、ウチら。南海キャンディーズと、ネゴシックスと。ライブの構成は、MCCが亀井さんなの。

亀井さんがMCで、俺らとネゴが2本ずつネタやって。その後、不思議なのが必ず…毎回ね、亀井さんが書いてきた、しずちゃんと亀井さんのネタがあるの(笑)「亀しず」っていうコンビがあって(笑)

俺らが好きだっていうから、若手のネタかなって思ったら、鳳啓助・京唄子が好きで、まさに夫婦(めおと)って感じのネタを書いてくるの。しかも、しずちゃんにツッコミやらせんのよ。しずちゃんも、言ったことないツッコミすんだよね、「この出歯亀が!」みたいな(笑)

それいつもやって。さらに謎なんだけど、亀井さんは音楽もやってて。亀井さんがギター弾いて、で、俺が『ラブ・ミー・テンダー』を歌うの。それをやってる間に、ネゴシックスがハットを逆さにして、会場中を歩くのよ。で、そしたら来てるお客さんがお金を入れてくれるの。

これが、マジで3万円くらい集まったり、多い時は5~6万集まるの。そんなライブをずっとやってて、で、隔週くらいでやらせてもらったのかな。それでもオーディションも受からないし。

でも、そのメンツが凄い優しくて。オーディションで客審査の時は、俺とかネゴが出ると、みんな不思議がってたんだけど。「南海キャンディーズの時の出番の時、なんであんなに客席にスーツの人、多いの?」って。

亀井さんが社員さんガッて連れてきて、投票してくれたりしたから。それくらい、みんなで応援してくれてさ。ずっとやって。

で、たまに6万くらいいったときには、1人2万円くらいになるから。「今日は、亀井さんにご飯、俺たちが奢ろうぜ」って。「そうだね」って言うんだけど、「ダメだよ。喉通らないよ。売れたらさ、いつか一緒に御飯行って、ご馳走になるよ」なんていうので、一回もこっちのお金は受け取ってくれないし、メシも食べてくれなかったの。

そういう状況で、どんどんM-1 2004が近づいてくるわけ。一回戦勝ち、二回戦勝ち、三回戦勝ち。で、そのつど、そこでやるネタも全部観てもらって。M-1 2004の医者のネタが完成したのは、サードストーンなのよ。

で、みんなに観てもらって、「これだったらイケる」って、2004の準決勝のとき、いつも来るお客さんが色紙に寄せ書き書いてくれて。「頑張れ」って。

正直、M-1 2004の準決勝に俺たちはその色紙を持ってってて、出番直前にしずちゃんと2人で端っこと端っこを持って、「よし」って、しまって。

M-1 2004でのブレイク


で、M-1 2004決勝に行って。ラサール石井さんが、俺のツッコミを見てね、「彼のツッコミは、1つも外さない」なんて言ってくれた、あの伝説の2004。あの出番の直前も見てたからね、色紙。

そんなことがあって、あの結果出せて。もちろん、連絡もさせてもらって。「今度こそ、堂々とご飯をご馳走できるかもしれないです」「いや、そんなのいいよ。まぁ、スターだったら、ご飯なんか行く機会なんかないだろ」ってやりとりをして。

で、それで2004以降で、忙しさに慣れてない中で忙しさに飲まれて、全然連絡をしなくなっちゃったの。しないままいてて。2004の年末、2005年の頭くらいから連絡もつかずにって状態だったの。

亀井社長からの依頼


この前だったんだけど、ウチのマネージャーの上原君から、「山里さん、変な仕事きたんで、断っちゃったんですけど」って。「なに?」「いや、なんか、南海キャンディーズと一緒に食事に行くっていうのをしてくれって仕事がきて。会社の取引先らしいんで、『一応、本人たちに確認だけして』って言われたんで、一応、言っておきますけど、断っておきました」って。

「え?…それは、なんていう人だったの?」「亀井っていう偉いさんで。退職するので、最後にってことなんですけど。いいですよね?断って」「ダメだよ。それは、受けてくれ。その食事会は、普通の意味とは違うんだ」って言って。

その時、一気にブワーッて記憶が蘇ってきて。サードストーンでずっとライブをしてた時とか。お客さんの間を縫って、ハット中がお金でいっぱいになっていた時とか、路上で声をかけられた時とか。一気に。凄いでしょ、映画みたいでしょ。

これはスゲェなぁって思って。「こんなことあるか?」って思って。これは凄いなぁって思って。ただね、一個だけ気になったのが、その食事会、ネゴシックス呼ばれてないのよ。

これはねぇ…ちょっと申し訳ないんだよね。仕方ないか(笑)


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