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伊集院光が語る「映画『ブラック・スワン』の内容」

2011.05.31 (Tue)
2011年05月30日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、映画『ブラック・スワン』の感想について語られていた。

「家に帰ったら、この番組のプロデューサーの池田からメールが来て。『伊集院さん、お疲れ様です。今日、仕事の合間に映画 ブラック・スワンを観たんですけど、ちょっと圧倒されるくらい衝撃的な作品でした。もし、お時間あれば感想を聞かせてもらいたいです。すみません、興奮のままメールしてしまいました』ってメールなんだけど、そんなのがきたら、観るよ。観るけど、そのハードルを越えられないよね…普通だったよ(笑)」

「観てますけど、もうメールはハードルじゃないよ。棒高跳びのバーだよ。ブブカがケツを擦って諦めたやつだけどねって言われたヤツだから、もう俺には跳べないよ。こんなもの。しかも、もう1個ハードルを上げちゃったのは、こんな言うからさ、次の日に観ようと思って。次の日はお昼過ぎから仕事なんだけど、ぴあを見て…ぴあ、廃刊になるんだね…ぴあを見て、調べたら9時40分くらいから、六本木ヒルズの映画館でやってますって」

「その日、午後からテレ朝の仕事で、六本木にいるから。テレ朝の警備の仕事やってるから(笑)昼間、観に行ったの。昼間から、そんなわざわざ早起きして、しかも馬車で行っちゃったらさ(笑)また、ハードル上がるじゃん。そこまでのハードルを上げて…池田プロデューサーは、どこに驚いたんだろうかって思うじゃん。あの天才、ラジオ界の奇跡と言われたですよ(笑)その池田の生き様がブルーレイのボックスで出るといわれる、次期社長、いや、現社長と言われる池田のお眼鏡にかなった、グラミーならぬイケミーを獲得しているわけじゃないですか(笑)」

「イケダミー賞…なんか、ダミーの要素が強すぎて胡散臭いニセモノがもらえるような賞になっちゃったけど、イケダミー賞の栄誉を得てるわけじゃないですか。あの大きなレッドカーペットを渡って、ぞくぞくとスターが来て、『下馬評では…』『裏ではものすごいお金が動いてるらしいわよ』『意表を突いた作品が…』みたいなことが言われてて、『イケダミー賞作品賞は…』って、司会は上柳さんあたりが(笑)ニッポン放送の上柳さんあたりが司会やってて、ついに貰えた感じで。カステラ2本もらえる、あの(笑)割と美味いカステラがもらえる、夏に貰えるときは、水ようかんの缶詰がもらえる感じの」

「それくらいハードルが上がっちゃってるワケですよ。逆に、アラを探しちゃうんですよ。いくつか良いシーンもあるんだけど、メールを見ちゃってるから、大興奮のままメールしちゃってるから。普通だったら、愛人との前戯の途中の時間ですよ(笑)僕が手慰み派だから良いようなものね」

「『これくらいの面白さだったら、池田の大興奮にはなってないじゃん』ってのがずっと続くわけですよ。六本木ヒルズの映画館で、40~50人いるんですよ。今時、ヘタすれば2~3人って映画館も平気であったりする中で、軽くシロガネーゼっぽい奥様たちが、奥様同士できてます、みたいな感じなわけ。ヤングミセスな感じ。漫画ゴラクのニオイが全然しないの。そんな時間に映画館に行くような人は、学校に行きたくない、会社に行きたくない、会社に行けないのに行くって言っちゃってる(笑)そういう人の感じのイメージなんですよ。朝から、話題の映画を観てからブランチをいただきましょう、カフェカプチーノをいただきましょう、みたいな感じなんですよ」

さらに、以下のように語っていた。

「『ブラック・スワン』は、バレエの話なんですけどね。…あれ?レバーの話だっけ?肝臓か踊りかだったら…踊りの方が近いね。バレエの話なんですけど…このレバーのくだりは要らなかったな。あぁ~あ、もうイケダミー賞のラジオ部門から外されちゃった。もう、久米さんに獲られちゃった。久米さんにべったりだからな、アイツ。久米さんの肛門でも舐めましょうかってくらいだからな。ちくしょう、舐めるときは俺にも舐めさせろよ(笑)残しておけよ、ちょっとは」

「有名なバレエ団で、マジメで優秀なんだけど、真面目すぎて。踊りは完璧なんだけど、エロスが感じられない。白鳥の湖のホワイトスワンをやるのは良いんだけど、ブラックスワンの方を演じる時には、その感じではダメだから、遊びを覚えろ、みたいに言われるんだよ」

「エロスを体験してこいって言われて…そういうことを考えたことも無い、もしくは抑制され続けてきたナタリーポートマンが、ナタポーがね(笑)エロスに近づいたり、遠のいたりするってワケ。そうすると、手慰みをすればいいのかしら、みたいなシーンも出てくるわけ。『手慰みをすれば、入り口にでも立てるのかしら』みたいなの。手慰みをして主演になれるんなら、もうアカデミーを獲っている可能性はすでにあるからね、俺は(笑)」

「フラットな気持ちで居られない病気だからね、こっちは。周りのセレブの連中は、俺のことをどう思ってるんだろうか。『エロティックなシーンですね』くらいの顔で観てるわけ、なんか。周りを見回すと、男は俺くらいなわけ。なんか、ドロボーみたいな帽子被って行ってるから(笑)」

「ちょっとでも鼻息を荒くしたら…映画館がまた乾燥してるから、鼻クソ笛がスピーって鳴りかねないじゃん。それでスピーっていったら、終わりだなって思って。その恐怖とも闘って。終盤で盛り上がっていって、最終的に、終わっても『池田がここまで書いたんだから、こんなもんじゃないだろう』って思ってて」

「たまに、全部スタッフロール流れた後で、ドンってくる映画あるでしょ。しかも、スタッフロールの文字、凝ってなかった?だから、スタッフロールの後に、何かあるんだと思って。今考えれば、ちゃんと終わってるんだよ。それにも関わらず、くるんじゃないかなって思ってて。あのオチよりもスゴイことってなんだろう…結局全部夢で、夢精しちゃってる、みたいな。実は思春期の中学生で夢でした、みたいな。それならイケダミー賞も獲るじゃん」

「その感じが、まぁアレでさ。池田がそのくらいきて、俺はこのくらいって感じで、正直、好みはあるよって話だよね。それが手がかりになるかどうか分からないけど、俺が思う、あの映画の一番正しい評価っていうのは、ナタリー・ポートマンがアカデミー賞の主演女優賞を獲っている。けど、他は何も獲っていないってことが、俺の中では全てなの」

「『ナタポーは良くやったなぁ、お前。ナタポー、そういうの出来んだ』って感じだし、エロスのところはそういう風にスゲェ感じたし、それは分かるんだけど。池田のハードルもそうなんだけど、評価が下がっちゃった理由がもう1個あって。途中で、変な解釈を入れちゃったの。これはネタバレ以上にヒドイから言わない。公開終わった後に…もう忘れちゃうと思うけど(笑)」

「構成の渡辺くんとかは分かると思うけど、『それを言ったら終わりだよ』ってことを言ってしまうんですよ。前に、一緒に高級中華料理屋さんみたいなところに行って、前菜のなんだか分かんない野菜がでてきて。お店の人が言うには、幻の味付け、みたいなヤツだってのが出て来て」

「一口食ったら、初めて食ったような味なの。野性のキュウリみたいな青臭さがあって。それで、構成の渡辺くんがニオイを嗅いだりしてるところで、俺がハッと気づいて言ったのが、『キリギリス食ってるみたい』だと(笑)」

「そうなっちゃうと、先入観に植え付けられて、もう食ったこともないキリギリスの味しかしないわけ。食っても、食っても。噛んだ途端に、『ギース』っていうような、あの感じしかしなくて。台無しだってことが、結構ありますから。これは、まだ品の良い1例ですからね。その先入観を入れたら、絶対に面白くないってのを入れちゃってて、それだよね。そのせいはスゴイあるんだけど」

「…友達は『プリンセス トヨトミ』を観ていて、キレてまして。あんなにもキレてたので。『冗談じゃねぇ。何もかも返せ』って言ってましたんで(笑)そう言われてるんなら、俺も行く価値ありって思って(笑)」

「『ブラック・スワン』は、落語でいうところの明烏と一緒だね(笑)桂文楽の得意ネタ。いつかお店を継ぐであろう、大きなお店の跡取り息子が、勉強熱心で、帳簿を付けたりするのは得意だけど、全く遊びをやったことないからっていうんで、遊びを覚えなきゃダメだよっていわれて、吉原に行く話。お店のそういうところに行き慣れた連中が、『連れてってやって』って言われて。だけど、息子は『私は二宮金次郎の話がしたいんです…』みたいな感じで、なかなか行こうとしない…って話をすると、みんなにも分かりやすいたとえかな(笑)」と語っていた。

伊集院光が語る「映画『ブラック・スワン』の考察」に続く。


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