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伊集院光、映画『沈黙-サイレンス-』で光る日本人俳優たちの演技を絶賛「演技力が凄くて」

2017.01.24 (Tue)
2017年1月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、映画『沈黙-サイレンス-』で光る、浅野忠信や窪塚洋介、イッセー尾形ら日本人俳優たちの演技を絶賛していた。

伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1
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伊集院光:まず前半、日本の俳優陣の演技力が凄くて。演技力と、その絵の迫力と、あとは目を背けたくなるような拷問や、精神的な拷問、肉体的な拷問で、かなりきちゃうわけ。

それでも信仰するんだってことに対して、信仰のない俺が、結構、グッときちゃうっていう。相当、俺、前半で泣くのよ。その絵の力で泣くの。ストーリーっていうよりも。

ただ、後半は前半でインフレになり過ぎて。キャラメルポップコーン(伊集院光、映画『沈黙-サイレンス-』の陰惨なシーンでキャラメルポップコーンを食べる女性に驚く「なに、コイツ」)と泣いてる俺と、スゲェ絵みたいなものが三位一体みたいになってきて、ちょっと変なところに入り始めちゃって。

俺、信仰がないのに…これ、アメリカで観てて、キリスト教の信仰があったり、キリスト教についての知識があったりすると、聖書の中に出てくる「この人と、この人が、多少、リンクしてたりするんだろうな」みたいなことが入ってこなかったりとか。

あと、拷問をする人はヒドイんだけど。とにかく、その拷問をする悪代官みたいな役をイッセー尾形さんがやるんだけど。この演技が、めちゃくちゃキャラ設定が良くて。

もう、卑劣極まりない、人として信仰とかじゃないの、「人として間違ってるだろ」っていうヒドイ拷問をするのに、いわゆるコントのイッセーさんの笑顔でずっと出てるの。イッセーさんファンで言うと、アトムおじさんの感じでずっと出てるのね。それが超気持ち悪いのよ。

で、向こうで見る人はどうか分からないけど、俺は、そこが分からない上に、もっと言うと、映画の出演としては、そういうふうに貧しい人が信仰してる、そしてなんとか日本に信仰を広めようとしている人たちをとんでもない数で迫害してくる日本の人間がいて。それに対する無念とか、「どうしたらいいんだ…」みたいな話だから、目線はそっちなんだけど。

どっちでもなく、拷問は絶対にダメなことなんだけど、人として間違ってるんだけど、よく分かんないんだけど、あの当時の人たちが、他の国から全く自分たちの知らない宗教がガンガン入ってくることに対して怯えるってこと、恐怖を感じるってことは、少し分かるな、みたいな。「分かっちゃいけないのかな、こんなにひどい目に遭ってるのに」みたいな心の混乱みたいなものがあるんだけど。

「これは本当に悲しいことなんだ」って思うたびに、モシャモシャって鷲づかみでキャラメルポップコーンを食った上に、しかも最後の本当に俺の中で「うわぁ…」って思うシーンで、「ズコズコズコズコッ!」って、「(コーラを)その量、飲んだんだ?この悲しいお話の中で。人間ってなんて話の中で」って。

窪塚洋介氏がまた良い役どころで。コイツがね、ひょいひょい踏み絵を踏んじゃ。すぐに踏むんだけど、俺の中で、お笑いはそういう人の立場でやるもんだって。落語を始めた時、「人間のダメなところを肯定するのが落語だ」って言われてきたから。

なんかそれが、すげぇ…ダメでダメでダメなんだけど。もしこの感想を言って『沈黙』を観たら、「マジか?」って思うかもしれないけど、ちょっと途中から笑えるくらい。「お前、マジか?」って。あまりにダメで。

『沈黙』は、観て欲しいと思うんです。でも、その時にはポップコーンを、せめて塩(笑)せめて塩でお願いしたいっていうのが、俺の切なる願い。


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