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2008.03.05 (Wed)

検索エンジンは脳の夢を見る−爆笑問題のニッポンの教養

2008年03月04日放送の「爆笑問題のニッポンの教養」で、国立情報学研究所 連想情報学研究開発センター長である高野明彦氏(東京大学大学院情報理工学系研究科教授)がゲスト出演していた。

高野氏は、「新書マップ」や「想−IMAGINE Book Search」などの"連想検索"の開発者。

連想検索とは、ユーザーの関心を類推し、人間の連想と同じように関連情報と関連キーワードを提示することを目指したもの。上記の「新書マップ」を使用してみると分かりやすい。

「情報」とキーワードを入力すると、まずは「情報との付き合い方」「インターネット検索」「メディア・リテラシー」といった言葉が中央に並ぶ。これは関連テーマといって、この中から気になるテーマで再検索することもでき、そのテーマに即した本を選ぶことが出来る。

一方で、その周辺には「関連キーワード」が並ぶ。検索された関連テーマの内容を要約するような言葉が並んでおり、これにマウスポインタを載せると、関連性のある中心部のテーマが光る。テーマごとに光り方が異なり、関連性の強弱が分かるという仕組みだ。

簡単に言えば、一般的な検索法では、キーワードの組み合わせや、より専門性の高いキーワードによってターゲット(たとえば、読みたい本など)を絞っていくという方法であるが、上記の連想検索では、「自分の読みたいテーマによって書籍を検索しやすい」という特徴があると思われる。

この方法なら、「最初は読もうとは思っていなかった本」や「キーワード検索で漏れていた本」を発見することができる。この点が連想検索の強みであると思われる。

他の検索エンジン、たとえば被リンク数などを尺度としたアルゴリズムでサイトの重要度を機械的に判定しているような場合では、検索結果の表示順と情報の信頼性は必ずしも比例しない。

高野氏は「千人が『正しい』と言っていることでも、それは本当に正しいことなのかは分からない。偽の情報を皆がコピペしているだけなのかも知れない」という主旨で発言していた。簡単にいえば、引用される(被リンク)されていても、その情報の真偽は分からない、ということだ。

そこで、機械的な検索の先にあるものが必要なのではないか、ということで連想検索が生まれてきたようにも思われる。番組内では、「キーワード検索で10件表示されて、その10件だけで満足していると漏れが出てくる可能性がある(必要な情報が埋もれてしまう)」ということが語られていた。

wikipediaなどで簡単に概要をさらうだけで、物事を理解しているように錯覚してしまうことへの警鐘を鳴らされたように感じた。その情報の信頼性や、その背景にある知識まで、じっくりと向かい合うことが必要なのではないか、と考える時期なのかもしれない。
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