TOP爆笑問題カーボーイ ≫ 爆笑問題・太田、移植手術を必要とする患者を支え続けたトリオ・ジャパン荒波嘉男の偉業を語る「本当に素晴らしい人」

爆笑問題・太田、移植手術を必要とする患者を支え続けたトリオ・ジャパン荒波嘉男の偉業を語る「本当に素晴らしい人」

2016.03.17 (Thu)
2016年3月15日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、同期の芸人であるキリングセンス・萩原正人が肝硬変で死の淵をさまよっていた時に出会った、トリオ・ジャパンの荒波嘉男氏の偉業について語っていた。

JUNK 爆笑問題カーボーイ
JUNK 爆笑問題カーボーイ [DVD]
Happinet 2010-11-04

Amazonで詳しく見る


前の記事からの続き:
爆笑問題・太田、死を覚悟した芸人仲間に移植手術の希望を与えてくれたトリオ・ジャパン荒波嘉男との出会いを語る

太田光:つい半年くらい前だっけ。トリオ・ジャパンが25周年で。

田中裕二:うん。

太田光:久しぶりにメールをいただいて。荒波さんの活動のパンフレットがあるんで、「そこに文章をいただけますか?」ってことで、僕、書いたんですよ。5年くらい前だと思います。

田中裕二:うん。

太田光:その時に、荒波さんっていう人の偉大さを書いたんです。

田中裕二:うん。

太田光:っていうのは、あんな汚いオヤジですよ。

田中裕二:うん(笑)

太田光:それが、日本の移植の救世主なんですよ。なんで毎回、代表が出るのかなって思ったら、それしかいないからなんだよ。

田中裕二:奥さんと2人でやってるからね。

太田光:親身になってやってくれて。何人、あの人が救ったかって。俺は、何年かに一度、荒波さんと連絡する時に、俺らが移植を待ってる1年足らずくらいの時に、複雑なんですよね。ドナーを待つってことは、誰かの不幸を待つことでもあるし。もう一つは、萩の悪化を待つことでもある。だけど、早く見つかって欲しいという、悶々とした気持ちもあるわけですよね。

田中裕二:うん。

太田光:そういうことって、萩が元気になって帰ってくると、しばらくすると当たり前になってくるじゃないですか。

田中裕二:まぁ、そうですよ。

太田光:俺たちはあの時の気持ちって忘れちゃうんだけど、荒波さんは萩が終わっても、また別の人と…この人は、ずっとあの気持ちの中、仕事をしながらボランティアであのことをやってるんだって思った時に、なんて凄い人なんだろうって俺は思ったのね。

田中裕二:ねぇ。

太田光:それを文章でパンフレットに書いたの。トリオ・ジャパンのことと同時に、荒波さんって人がいかに偉大か、と。世の中には、アインシュタインやキュリー夫人だの、清原だの、色んな有名な人がいるけども。

田中裕二:なんで清原入れたの?(笑)

太田光:「こんな偉大な人はいない」って書いた。それで荒波さんに送ったら、返事がきて。「原稿、本当にお忙しい中、ありがとうございました。私に関する部分は全てカットさせていただきます」ってきたわけ(笑)

田中裕二:ええ(笑)

太田光:「それで、俺はすぐメールを返して。それはダメダメ。一番重要なところだから、荒波さんのところは、伝えなきゃいけないんですよ。私はカットは許しません」って書いたけど、「もう出しちゃいました」って。「全てカットさせていただきました。申し訳ありません」って。

田中裕二:うん(笑)

太田光:俺、結構、原稿書いて。『日本原論』から始まって、色んな原稿を随分書いてきましたよ、芸人としてはね。それなりの評価も得てますよ、僕の原稿って。

田中裕二:うん。

太田光:だから、僕の原稿を勝手にカットする編集者っていないんだよ。

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:後にも先にも、あの人くらいですよ。

田中裕二:まぁね。

太田光:それくらいの人なんですよ、荒波さんって。「頑固だな、相変わらず」って思って。でも、しょうがない、本人カットしちゃったんならって。

田中裕二:自分のことを褒め称えられるのはイヤだ、と。

太田光:しょうがねぇやって。それで、萩が移植した腎臓がダメになって、今度は奥さんから腎臓をもらうっていう。またアイツは、なんだかよく分かんない人生ですけども。

田中裕二:ねぇ。

太田光:そういうことになったわけですよ。それも荒波さんに報告し。そしたらちょうど、トリオ・ジャパンの25周年なんで、「VTRでメッセージをいただけませんか?」ってことで。僕は「喜んで」ってことで、「事務所にVTRの撮影でウチのものが伺いますんで」って。

田中裕二:うん。

太田光:「私がちょっと体調を崩してまして。伺えないのが残念なんですけど」って。

田中裕二:うん。

太田光:「どうされたんですか?」って言ったら、ご自分は大腸癌の末期で。「色々あって、抗癌剤治療も諦めてる状態で」って言うから、俺、ビックリして。「大丈夫ですか?」「全然元気です」って。

田中裕二:うん。

太田光:それで、VTRを撮って。「荒波さん、元気でお願いしますよ」って。それで、萩のことを『爆報』でもやるし、トリオ・ジャパンのことももちろん紹介しますしってことで、言ってたんですよ。

田中裕二:うん。

太田光:トリオの他の人にも聞いたけど、「荒波さん、凄く元気なんですよ、あの人」って。「これからが俺の人生の見せ場だって言ってるくらいです」と。しかも、「臨床試験段階の抗癌剤を自分に試してくれ」と医者に言って。

田中裕二:うん。

太田光:「新薬を俺の体で実験しろ」って言って。そういうのもやってて、「それで元気なんだと思いますよ」って言ってて。

田中裕二:うん。

太田光:『爆報』のオンエアの日に、萩から連絡がきて。「昨日、荒波さんが亡くなりました」って言うんだよ。オンエアを待たずにね。

田中裕二:うん。

太田光:3月3日だったんですけどね、荒波さんが亡くなったのは。なんかね…

田中裕二:うん。

太田光:僕としては、オンエアも観て欲しかったし、凄く残念だなって思って。

田中裕二:うん。

太田光:お通夜に行かさせていただいたんですけどね。埼玉の方で、クリスチャンだったから、教会なんですよ。綺麗な教会が立ってまして。弔問の人たちは、みんな荒波さんに助けてもらったような人たちがいっぱい詰めかけてましてね。

田中裕二:うん。

太田光:それで、奥さんもいて。奥さんに聞いたら、自分が死ぬ時に、「太田さんにだけは知らせるな。あの人、忙しい人だから、来ちゃうといけないから」って言ってたって言うんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:参っちゃってさ。しかも、萩が色々聞いたら、その教会、荒波さんが何年か前に作った教会なんだよ。

田中裕二:え?教会を作ってたの?

太田光:建設事務所の人だから。まだ東日本大震災が起こる前のことだけど、「普通の耐震基準より、高くしないと俺は作らない」って。頑固だから、もう教会も困っちゃったらしいんだよ。

田中裕二:へぇ。

太田光:「そうじゃないと、子供たちを通わせられないし。今の耐震基準の上のものじゃないと作らない」って言って、ほぼ無償に近い状態で作ったのが、本当に立派な教会で。

田中裕二:へぇ。凄い人だね。

太田光:俺が今までの人生で会った中で、あんな偉人はいないね。

田中裕二:なんだろうね。萩の周りは凄いよな。奥さんもそうだし。

太田光:凄いし。トリオ・ジャパンの他の人に聞いたら、今回の葬式も、色々と連絡しなきゃならないんだけど、「あの人、1人で全部やってたから、誰に連絡したらいいか分からなかったんです」って。

田中裕二:うん。

太田光:みんなで「こんな時、荒波がいてくれたら」って。いねぇよって話で。

田中裕二:はっはっはっ(笑)ああ、そうか。全部やってたから。

太田光:そう。本当に、世の中に名前の出てない人で、本当に偉い人っているんだなぁってつくづく思ったね。

田中裕二:偉人は、当然、自分が偉いこともアピールしないわけだし。しかも、太田さんみたいに陰で言おうとしてるのすら阻止しちゃうんだね。

太田光:止められちゃうんだよ。

田中裕二:凄いねぇ。なんだろうね。

太田光:死んだから良いから、言っちゃおうと思って。

田中裕二:そうだね(笑)

太田光:本当に素晴らしい人でね。僕はビックリしましたね。ああいう人が世の中にいるんだってことで。出会えただけで感謝ですね。

田中裕二:うん。

太田光:最初のきっかけは、自分の娘さんがそういうことで亡くなったってことで始まったってことらしいんですけど。

田中裕二:うん。

太田光:あの人に救われた人は多いね。特に日本は移植に関してかなり遅れている国ですからね。そういう意味じゃ、あの方に救われた人が何人いるのかって思うとね。

田中裕二:うん。

太田光:「これから、トリオも頑張ってくださいよ」ってことも話してきましたけどね。

田中裕二:はい。


同一カテゴリー記事


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

フォローしていただくと、更新情報をお知らせします
  • follow us in feedly

タグ : 爆笑問題,太田光,トリオ・ジャパン,荒波嘉男,

トップページへ  |  この記事へのリンク  |  爆笑問題カーボーイ
次の記事:爆笑問題・田中、張本勲ら高齢者を一括りに「老害」と表現することに疑問「年とってるからってだけじゃないぞ」

前の記事:爆笑問題・太田、死を覚悟した芸人仲間に移植手術の希望を与えてくれたトリオ・ジャパン荒波嘉男との出会いを語る

本日の注目記事