2008.08.20 (Wed)
君の望む死に方−期待値と現実
・あらすじ
・読もうとした理由
前作の「扉は閉ざされたまま」が面白かったため、読んでみようと思った。膵臓癌のエンドステージにある患者が、「自らを亡き者」とするために動機ある者を呼び出す、という設定にも興味があった。
・期待値:85点/100点
前作同様、ソリッド・シチュエーションのミステリー劇であり、展開は少ないが心理の駆け引きが行われるのであろうと予想していた。"犠牲者役""犯人役"、そして"計画を妨害する者"の3者の攻防戦が行われてストーリーが進んでいくのであろうと予想していた。
前作では、登場人物の表情やセリフなど、同じ状況にあってもそれを受け取る側によって、さまざまな理解をしているなど、人物像を丹念に描いているのが印象的であった。派手なトリックなどはないが、その分、群像劇ならではの面白さがあるのではないかと思っていた。
・現実:70点/100点
心理的な駆け引きや攻防はある。だが、前作ほどのスリリングな展開はみられない。互いに水面下で攻防を行っているようであり、地味な印象がある。だが、それでも十分『群像劇』としては楽しめる(ミステリーとしての醍醐味は薄れるかも知れないが)。
もう少し"犯人役"と"妨害する探偵役"との攻防があったり、"犯人役"が計画に向けて動いている様子が描かれていればスリリングで楽しめたのではないか、と思う。終盤に向けても盛り上がりに欠けているように思った。全体的に起伏に乏しく、不完全燃焼と言った感がある。
結末は詳しくは書かれていないが、冒頭の文章を読むと、どちらが生き残ったのかは自明のように思われる。
・お勧めする人
ドンデン返しなど、大がかりなものではなく、じっくりとした心理的な攻防戦などが好きな人にはお勧めだと思われます。
2008.08.20 (Wed)
キサラギ−期待値と現実
・観ようとした理由
友人に勧められたから。「亡くなったアイドルの一回忌に集うファンたち」という設定にも惹かれた。
・期待値:75点/100点
ソリッド・シチュエーションのコメディーと聞かされていたため、「12人の優しい日本人」のような感じになるのではないか、と予想していた。事件の真相を追う、といったことから、何人かの主張やそれぞれの見識があり、最終的に一つの結論に達するのではないか、と考えられた。
・現実:80点/100点
舞台設定のせいなのか、演出もあるのか分からないが、なぜだか中途半端な舞台演劇風な芝居に(悪く言えば大げさな演技)違和感を覚えてしまった。また、冒頭から謎の提起シーンまでが長く、少しダレてしまった。
だが、中間からの展開やテンポの良さは小気味よかった。それぞれの人物背景や「集った理由」が次々と明らかになっていくのも非常に面白かった。結論に達する過程も、「これ以外にありえない」といった進み方ではなく、「こう考えることもできないか」といった様子にしているところも好感がもてた。
もちろん、コメディタッチであり、「そんな結論なのかよ」と客観的に考えればそう思ってしまうかもしれないが、そうは思わせない工夫がしてある。「責任を転化したがるのではなく、責任をみんなでどう共有するか」といった、ファンならではのような心理も面白い。この結論を受け入れられるかどうか、そこにこの作品の評価のキモがあるように思う。
・お勧めする人
ソリッド・シチュエーションものが好きで、飽くまでコメディと割り切って観られるならお勧め。
2008.08.20 (Wed)
ダークナイト−期待値と現実
・あらすじ
・観ようとした理由
「バットマン ビギンズ」を観て、楽しめたから。前作は、単に「正義のため」と、割り切って悪に特攻していく勧善懲悪ものではなく、苦悩するヒーロー、というのが印象的だった。
・期待値:85点/100点
一見、アクション物といった感じだが、内省的な感のある前作のように、今回も悪に立ち向かう一方で苦悩するヒーロー、といったものを求めていた。単なる明るいヒーロー物ではなく、ジョーカーにスポットを当てた、ノワールのようなダークな感じを期待して観にいった。
・現実:80点/100点
冒頭からスリリングな展開で、飽きるところがない。かなり150分を越える長い作品だが、最後まで引き離さない魅力がある。期待していたものとあまり解離はなかったと思う。
一方で、「ハリウッド映画のお約束」といったものをきちんと踏襲している感があり、あまり「(良い意味で)裏切られた」といったものがないのも事実である。良い意味でも、悪い意味でも期待通り、といった感じである。二艘の船に仕掛けた罠のシーン、ジョーカーがバットマンに二者択一を迫るシーンなども、まさにその通り。しかも、少し「やっつけ」感を感じてしまった。
全体的に、「強いアメリカ。世界の警察を自負するアメリカ」といったものを打ち出しているようにも思う。多少の犠牲やむなし、それよりも悪に対峙して戦うことが必要なのだ、といったメッセージがある作品のように思う。
日刊サイゾーの批評文にもあったが、
アメリカで当たって、日本ではそれほど…といった興業収益なのは、そのメッセージ性の受け止め方の違いや、典型的なハリウッド的なストーリー展開にあるのかもしれない。
・観ようとした理由
「バットマン ビギンズ」を観て、楽しめたから。前作は、単に「正義のため」と、割り切って悪に特攻していく勧善懲悪ものではなく、苦悩するヒーロー、というのが印象的だった。
・期待値:85点/100点
一見、アクション物といった感じだが、内省的な感のある前作のように、今回も悪に立ち向かう一方で苦悩するヒーロー、といったものを求めていた。単なる明るいヒーロー物ではなく、ジョーカーにスポットを当てた、ノワールのようなダークな感じを期待して観にいった。
・現実:80点/100点
冒頭からスリリングな展開で、飽きるところがない。かなり150分を越える長い作品だが、最後まで引き離さない魅力がある。期待していたものとあまり解離はなかったと思う。
一方で、「ハリウッド映画のお約束」といったものをきちんと踏襲している感があり、あまり「(良い意味で)裏切られた」といったものがないのも事実である。良い意味でも、悪い意味でも期待通り、といった感じである。二艘の船に仕掛けた罠のシーン、ジョーカーがバットマンに二者択一を迫るシーンなども、まさにその通り。しかも、少し「やっつけ」感を感じてしまった。
全体的に、「強いアメリカ。世界の警察を自負するアメリカ」といったものを打ち出しているようにも思う。多少の犠牲やむなし、それよりも悪に対峙して戦うことが必要なのだ、といったメッセージがある作品のように思う。
日刊サイゾーの批評文にもあったが、
国内の映画ファンの期待は高く、前売り券も良く売れていたが、オープニング2日間の成績は動員24万8167人、興収3億3318万4700円(先行上映の数字を含む)。実はこの成績、前作『バットマン・ビギンズ』(興収14.1億円)の114%にすぎない。『バットマン・ビギンズ』は渡辺謙が出演していたこともあって、興行では案外健闘した印象なのだが、『ダークナイト』の最終的な興収はこれを下回る可能性が高い。
全米では、最終的には5億ドル(550億円)近辺の興収が見込まれているから、何と日本ではそのたった3%以下しか稼げない計算になる。『
ある意味『ダークナイト』は、『日本では当たらなかった』と言うよりは、『全米で異常なまでに当たってしまった』と言うべきなのかも知れない。
アメリカで当たって、日本ではそれほど…といった興業収益なのは、そのメッセージ性の受け止め方の違いや、典型的なハリウッド的なストーリー展開にあるのかもしれない。
2008.08.20 (Wed)
映画&書籍−期待値と現実
映画や小説、漫画などを観たり読んだりする場合、「こんな話ではないだろうか」といった(漠然としてはいるが)イメージをもって臨むのではないでしょうか。
もちろん、仕事や義務などで作品に触れる人は別ですが、お金を払って観たり読んだりする場合、ある程度の期待を持って向かうでしょう。作品の簡単なあらすじやコンセプトを元に、「こんな面白い展開が待っているのではないか」といった期待があるはずではないでしょうか。
その期待と現実が、私の場合どれほどギャップがあったのか(良きにつけ悪きにつけ)、以下の作品で示したいと思います。
もちろん、仕事や義務などで作品に触れる人は別ですが、お金を払って観たり読んだりする場合、ある程度の期待を持って向かうでしょう。作品の簡単なあらすじやコンセプトを元に、「こんな面白い展開が待っているのではないか」といった期待があるはずではないでしょうか。
その期待と現実が、私の場合どれほどギャップがあったのか(良きにつけ悪きにつけ)、以下の作品で示したいと思います。
| 映画 | 書籍 |
![]() 安楽椅子探偵 忘却の岬 ノーカントリー 容疑者Xの献身 おくりびと デトロイト・メタル・シティ プレステージ ハンコック 幸せのちから キサラギ ダークナイト バタフライ・エフェクト SAW4 デッド・サイレンス |
![]() Googleの入社試験 君の望む死に方 |
2008.08.20 (Wed)
バタフライ・エフェクト−期待値と現実
・観ようとした理由
おおむね、ネットでの映画批評でも好評であったり、TSUTAYAの「年間ベストDVD・コーナー」でもベスト3に入っており、観ておいて損はないだろう、と思われた。さらに、『観よう』と思うときに限ってレンタル中であり、たまたま借りられたということもある。
・期待値:85点/100点
「過去に戻ることができて、そこで別の選択肢を選ぶことで現実を変えることができる」という能力が作品のキモであることは知っていた。また、タイトルの「バタフライ・エフェクト」も、カオス理論を端的に表したバタフライ効果(ブラジルでの蝶の羽ばたきが、テキサスでトルネードを引き起こす可能性もある、といったもの)のこと、というのも予備知識としてあった。
この二つから、過去を変える→現実が思わぬ方向に変わる→また過去に戻って変える…といった流れなのだろう、と予測していた。
果たしてどんな「道具」や「シチュエーション」によって過去に戻るのか、気になっていた。もちろん、こうした設定がどう活かされていくのか、期待は膨らんでいた。
・現実:70点/100点
過去に戻って、もう一度選択肢を選びなおしたい…そうした欲求をみたしてくれる作品ではないか、と思う。選びなおした後、想像では全てが上手くいくことを考えている。だけど、選択肢を選びなおしたところで、人生はそれほど都合の良いものではない、と気づかされる。
最初は、ドラえもんチックな設定で、「ほんわかとした青春物」を想像していた。だが、中身は全く異なっている。子供の頃に抱いた「危険なザワザワとした感覚」を呼び起こされる。また、家族における非常に重いテーマが描かれている。とてもじゃないが、軽い気持ちで観てはいられない。
ラストの手前あたりで、主人公が選んだ選択肢に、果たして理解や共感ができるかが、この作品の評価につながると思う。私は「さんざん引っ張っておいて、結局、それなのか…」と思ってしまい、あまり共感できなかった。
・お勧めする人
誰でも、観ておいて損はないと思う。
2008.08.20 (Wed)
SAW4−期待値と現実
・観ようとした理由
シリーズを追っかけてきて、3まで観たところで「もういいか…」と思っていた。観た友人も「勧めない」と言っていたので観ないでいた。だが、TSUTAYAでDVDのパッケージを手に取ってしまい、気になったのでそのままレジへむかった。
・期待値:60点/100点
「SAW3」での期待値と現実のギャップがあったため、今回は期待していなかった。「(3で)ジグソウが亡くなった今、後継者によるものなんだよな…さらに二番煎じ、三番煎じといった感が強まるんだろうな…」と思っていたこともあり、期待はそれほどしていなかった。
・現実:85点/100点
非常に面白かった。
今回の主人公であるリッグが、ジグソウの事件をトレースしていく内に「ジグソウ化」していく様子(前回では共犯者が勝手に心酔している、といった感があったが)や、ジグソウが"誕生した"経緯などが今回は描かれている。もちろん、シリーズでもお馴染みの「最後の大仕掛け」もある。
SAW1〜3シリーズを通しての伏線を回収する、といった意味合いも今回の作品はあったのではないかと思われる(見終わった後で、SAW4のスレッドを読むといいと思われる)。そして、ジグソウの信念や哲学も色濃く出ている。3でみられたような、グロテスクさを前面に押し出した感は、今回は少ないと思う。
・お勧めする人
SAW1〜3を観ているのならば(3でがっかりしていても)、観ておいて損はないと思う。
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