2008.10.12 (Sun)
安楽椅子探偵 忘却の岬−期待値と現実
・観ようと思った理由
Part1〜6までは既に観ており、その難易度の高さは知っていた。犯人名は、まぐれ当たりすることもあったが、その推理プロセスはまるっきり見当違い、といった感じであった。『参加することに意味がある』程度で、1週間の出題編の猶予を楽しむつもりだった。
・期待値:85点/100点
記憶喪失の男、主人公以外のアリバイが成立している、瀟洒な洋館…など、ミステリ好きには結構ツボなシチュエーションが多く、出題編を見た感じではかなり興味をそそられた。解答編を待つ1週間、かなりあれこれと楽しむことができた。だが、何が犯人名を特定できる根拠になるのかは分からなかった。
・現実:85点/100点
やられた…というのが正直な感想。詳しくはネタバレ編に譲るが、見事に綾辻さんたちの術中に嵌ってしまった。ミスリードにまんまと乗せられてしまった。いつも通りのハッチャケた解答編も、楽しく観られたと思う。
だが、犯人を名指しするには、少し根拠が弱いようにも思う。
【ネタバレ・考察】
2008.10.05 (Sun)
容疑者Xの献身−期待値と現実
・観ようと思った理由
読もう読もうと思っていたが、期を逸し続けてきた原作が映画化されるとのことで、観てみようかと思った。2006年の『このミステリーがすごい』にて、大絶賛されており、しかも第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞受賞作。今もベストセラーとして書店に並ぶとなれば、観ないわけにはいかない。
・期待値:90点/100点
ドラマは毎週欠かさず観ていたし、しかも原作本の中では最も期待されるストーリーだけに、嫌が応にもその期待値は高くなるだろう。キャストもどちらかといえば好きな人だったし、映像化されてもそれほど期待はずれということもないだろうと思って観に行った。
・現実:75点/100点
前日に『エピソードφ』を観ていたので、冒頭のシーンはニヤリとさせられる。石坂浩二さんをちょい役に使うという点で少しビックリさせられた(ドラマでは評論家は石坂さんではなかったと思う)。その後、開始まもなくで少しショッキングな犯行シーンとなる。かなり迫力があり、しかも流れが自然で、リアリティがあった。
前半部分は非常に惹き付けられる。堤真一さんも好演であり、石神という人物像にも興味深かった。
だが、中盤は次第にダレた感があった。キモである湯川学(福山雅治)と石神(堤真一)の対決も、どこか緊迫感に欠けてしまい、「天才同士の頭脳戦」といった期待感は裏切られてしまった。
後半部分は、やはりというか期待通りに感動的だが、哀しみに満ちたクライマックスを迎える。トリックも物理的なものは今回、一切無く(実験シーンなどももちろんない)一見地味だが、原作を知らない私は非常に驚かされた。伏線も中間部分に用意されており(違和感を感じていたが、それがどう繋がるのか、私は分からなかった)、観て損はない作品に仕上がっている。感じとしては、ドラマの延長線上として考えて(大作娯楽映画と思うと、すこし残念かも)観に行くのがいいかもしれない。
・お勧めできる人
ドラマファンなら間違いなくオススメできるだろう。ミステリ好き、映画好きというだけでは、少し物足りなさを感じるかもしれない。
【ネタバレ・考察】







