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町山智浩、映画『万引き家族』で是枝裕和監督が描いた「福祉から零れ落ちる者の存在」は世界中の映画で描かれていると指摘

2018.06.19 (Tue)
2018年6月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、映画『万引き家族』は、是枝裕和監督が描いた「福祉から零れ落ちる者の存在」は世界中の映画で描かれていると指摘していた。



町山智浩:是枝監督の映画ってのは、やたらと安アパートとか、団地が出てくるんですね、貧乏団地が。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:それは、彼自身が団地にずっと住んでたから、らしいんですけど、清瀬の。

赤江珠緒:ええ。

町山智浩:でも、団地は長屋のようになっていないんですよ。

山里亮太:うん。

町山智浩:隣に、誰が住んでいるのかも分からないんですよ、マンションとか。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:だから、『誰も知らない』みたいな子供たち4人でもって置き去りでも、誰も気がつかないっていう状況が起きるんですよ。

赤江珠緒:そうなんですよね。

町山智浩:そう。だから、それに対するアンチテーゼが、この『万引き家族』で。

赤江珠緒:はい。

町山智浩:彼らは、まるで長屋のように、血が繋がってなくても家族を形成して、子供たちを守っているんですよね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:だから、実はね、前、僕が「是枝監督みたいな映画っていうのは、イギリスでも同時に作られてたんだ」って言って、『わたしは、ダニエル・ブレイク』っていう。

わたしは、ダニエル・ブレイク


赤江珠緒:うん。

町山智浩:福祉から取り残された子供のいない老人と、シングルマザーが家族として暮らしていくっていう話を例に挙げたんですが。

山里亮太:はい。
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町山智浩、映画『万引き家族』は是枝裕和監督が一貫して描き続けてきたテーマの集大成であると指摘

2018.06.19 (Tue)
2018年6月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、映画『万引き家族』は、是枝裕和監督が一貫して描き続けてきたテーマの集大成であると指摘していた。



町山智浩:是枝監督は、元々テレビのドキュメンタリーを撮っていた人なんですよ。

赤江珠緒:はい。

町山智浩:事実関係を非常に調べて、調査して。それを暴いていくという調査報道系の人なんですね。

山里亮太:はい。

町山智浩:はい。この人が20代の終わりに作ったドキュメンタリーが福祉切り捨ての中で死んでいった人たちの実態を追いかけていく、というものなんですよ。

赤江珠緒:へぇ。

町山智浩:もうこの人、テーマがそこからずーっと変わっていないんですよ。

赤江珠緒:そうですね、20代の時から。

町山智浩:そう。20代の時から一貫していて。だから、この映画に関して現在の政治的な部分を批評しているという風に言わることもあるんですが。

赤江珠緒:はい。

町山智浩:だって、20代からやってんだもん。

赤江珠緒:そうか、91年、1991年から。

町山智浩:そうなんです。政権、関係ないんですね。ずーっと今、起こってることなんですよ、この福祉切り捨てという問題は。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:その中で死んでいく人たちがいる、と。

赤江珠緒:はい。

町山智浩:是枝監督の非常に大成功した初期の作品で、『誰も知らない』っていう映画がありまして、2004年の。

誰も知らない


映画「誰も知らない」あらすじ・ネタバレ・結末

山里亮太:柳楽優弥さんの。

町山智浩:そう、そう。あれは実は『万引き家族』とほとんど同じような話なんですよ。

赤江珠緒:ふぅん。

町山智浩:これ、4人の小学生、子供がね、ダメな母親に置き去りにされて、YOUさんが演じてんですが。

山里亮太:YOUさん(笑)

町山智浩:その中で、長男が一番小さい子を殺しちゃったっていう事件があったんですね。なんとか、子供たちの面倒をその長男がみてたんですが、長男が。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:ところが、実際に彼は犯罪なのかっていうことを是枝監督が調べていくと、どうもそうではない、と。

山里亮太:うん。

町山智浩:有罪か無罪かってことに、2つに分けてしまうから、司法であったり、行政であったり、マスコミは。

山里亮太:うん。

町山智浩:でも、その有罪か無罪かから、こぼれ落ちてしまう現実っていうもの、実態があったはずだ、と。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:たしかに、殺してしまったことは悪いことだけども、じゃあ彼は悪人なのかっていうと、そうじゃないじゃないか、と。

赤江珠緒:そっか。

町山智浩:犯罪者は、必ずしも悪人ではないということ、その事件の中に入っていくんですね。

赤江珠緒:ああ。

町山智浩:だから、ドキュメンタリーと同じ手法で。それで、結局、誰も知らないものを見ようとするんですよ、是枝監督は。

赤江珠緒:ああ。
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町山智浩、是枝裕和監督の映画には落語のモチーフが数多く登場していると指摘「『万引き家族』は長屋落語に似ている」

2018.06.19 (Tue)
2018年6月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、是枝裕和監督の映画には落語のモチーフが数多く登場していると指摘していた。



町山智浩:『万引き家族』ですけども、僕ね、これを観ててですね、是枝監督に質問したいことがあってですね。

山里亮太:はい、はい。

町山智浩:それは何かっていうと、「落語がすげぇ好きなんじゃないか?」って思ってるんですよ(笑)

赤江珠緒:落語?是枝さんが。

町山智浩:落語。

山里亮太:どういったところで?

町山智浩:『万引き家族』っていうタイトルで、主人公のリリー・フランキーさんは鳶職みたいな、建築現場で働いていますよね。

赤江珠緒:はい。

町山智浩:で、内縁の妻の安藤サクラさんが、クリーニング店で働いていて。でも、生活は苦しくて、共同生活してるわけですけど、樹木希林さん扮するお婆ちゃんとか、風俗で働いている松岡茉優ちゃんとかと。

山里亮太:はい。

町山智浩:その状況っていうのが、非常に長屋落語に似ている感じがしたんですよ。

赤江珠緒:ああ。

町山智浩:長屋っていうのは、まぁ一つの家ではないんですけど、みんな家族みたいに暮らしているんですよね。

山里亮太:はい。

町山智浩:血が繋がってないんですけども。

赤江珠緒:そうか、大家といえば親みたいなね。

町山智浩:そう!そう!そういうセリフがまったく出てきますけど。あと、ご隠居さんがいたりね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:特に職業として、大工さんとか人足とか鳶の仕事をしている人が出てくるんですよね。

赤江珠緒:はい、はい。

町山智浩:あと、洗濯屋さんっていうのも出てくるんですよ、女の人で。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:だから、職業的にも非常に近いんですけど。あと、髪結いさんとかね、長屋に住んでいるのは。

赤江珠緒:たしかに。

町山智浩:で、それだけじゃなくてね、僕ね、なんで落語が思いついたのかなって思ったら、ネタが似ているやつがあったんですよ。

山里亮太:え?

町山智浩:それね、『寄合酒』っていう落語のネタがありまして。

山里亮太:はい。

町山智浩:これが、長屋のみんなでお酒を飲もうっていうことになって。そしたら、長屋はみんなズルくて、貧乏で、セコイ奴らばっかりだから、長屋の住人は。

山里亮太:うん。

町山智浩:酒の肴を、みんなね、盗んでくるんですよ。

山里亮太:ああ。

町山智浩:万引きしてくるんです、はっきり言って、いろんな方法で。

赤江珠緒:ええ、ええ。

町山智浩:でも大抵、間抜けだから失敗したり。あと、貧乏すぎて数の子を盗んでくるんですけど、どうやって食べたらいいのか分からなくて、煮てダメにしちゃうとか(笑)

山里亮太:ああ(笑)

町山智浩:たしか、そういうギャグなんです(笑)で、凄く似てるんですよ。

赤江珠緒:うん。
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町山智浩、映画『万引き家族』の食うに困っての窃盗を批判する人々に反論「600万t以上の食料が廃棄されてる」

2018.06.13 (Wed)
2018年6月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家・町山智浩が、映画『万引き家族』に登場する、食うに困っての窃盗を批判する人々について、「600万t以上の食料が廃棄されてる」「それをたとえば食べれない人たち、ホームレスの人たちに行き渡ったら、それだけで相当救われるでしょう」などと反論を行っていた。



町山智浩:(『万引き家族』は)どういう映画かっていうと、物凄くこの家族が愛おしくなる映画でしょう。

赤江珠緒:はい、そうなんですよ。

町山智浩:あの子たちが、本当に可愛くてしょうがないでしょう。

赤江珠緒:そう、そう。

山里亮太:だから、何が正解かが分からないんだよね、こうなってくると。

赤江珠緒:ねぇ。何か綺麗なものを見たわけじゃないのに、「凄く美しい映画だったな」って思っちゃう感じがあるんですよね。

町山智浩:まぁ、綺麗なもんを見たんですよね(笑)見た目は汚いけどね。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:だから、いつも言っているように、「写真には写らない美しさがある」んですよ。

山里亮太:おお、『リンダリンダ』(THE BLUE HEARTS)だ。

町山智浩:あと、映画を観ないで攻撃している人とかはね、「そんなもんで暮らしてる奴らはクズだ」みたいなことを言って、酷いことを言っているんですけど。

山里亮太:うん。

町山智浩:あの家族は、働いているんですよ、実際。映画の中で、リリー・フランキー演じるお父さんはね、建設現場で働いているんですよ。

山里亮太:はい。

町山智浩:安藤サクラさん扮するお母さんも、クリーニング屋さんで働いているんですよ、一生懸命。

山里亮太:はい。

町山智浩:働いているのに、それでもご飯を食べるのが大変なんですよ。

赤江珠緒:うん。
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宇多丸、映画『海街diary』ですずが原作と異なり序盤で号泣しない理由を解説「絶対必要だったアレンジ」

2018.06.09 (Sat)
2015年7月11日放送のTBS系のラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にて、宇多丸が是枝裕和監督の映画『海街diary』において、原作とは異なり、序盤で号泣しない理由について解説していた。

海街diary


宇多丸:広瀬すずさん演じる、腹違いの妹・すず、彼女がですね、原作と比較してもやっぱり、全編を通して感情をはっきり吐露する場面が抑えられてるわけです。もっと(原作では)序盤で彼女は号泣とかしてるんですけどせいぜいポロッと泣くくらいになってる、と。

故にいい子すぎる、凄く環境になじんで、余計なことも言わないようにして。なんだけど、実はポロッと本音言う時に、「お姉ちゃんには言いづらいんだよね」なんてことを、ポロッと言ったりもする。

が、ゆえの「この子、でも、いつか爆発して、この均衡が壊れてしまう時がいつか、意外と脆くくるんじゃないか」って予感がするから怖い。何かあるたびに、ちょっと彼女が不安定になるたびに、「あ、怖い。ダメ、やめて」って感じがするっていうね。
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宇多丸、是枝裕和監督作品の特徴は「繕われた平穏の中で不意に覗く恐怖」であると指摘「そんなことを考えてたの?」

2018.06.09 (Sat)
2015年7月11日放送のTBS系のラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にて、宇多丸が映画『海街diary』について語り、是枝裕和監督作品の特徴は「繕われた平穏の中で不意に覗く恐怖」であると指摘していた。

海街diary


宇多丸:そもそも、是枝作品っていうのは、表面上、繕われた平穏、日常生活の中に、要はふと出てきた言葉とかで、「えっ?本当はずっとそんなことを考えてたの?ゾーッ」みたいな。「怖い」みたいな、そういうのが十八番だったり。まぁ、たとえば『歩いても、歩いても』とか、『そして父になる』もそうでしたけども。

今回はでもね、そういう、言ってみればもう監督も影響を受けたと言われてる、向田邦子的なギスギス感っていうか、要は対立構図っていうかね。対立構図が表に出る面白さっていうのは抑え目で。
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宇多丸、是枝裕和『海街diary』に対する「何も起こらない映画」という批判に反論「それこそがこの映画の物語的推進力」

2018.06.09 (Sat)
2015年7月11日放送のTBS系のラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にて、宇多丸が是枝裕和監督の映画『海街diary』に対する、「何も起こらなさこそがこの映画の物語的推進力というか、サスペンスを逆に生んでいるという、そういう計算の映画」と反論していた。

海街diary


宇多丸:小津安二郎とかの変奏とも言えるんだろうけど、ある家族が改めて家族になる話。『そして父になる』そして、姉妹になるっていう話ね。

で、それっていうのは、各キャラクターにとっては、居場所を探すという話。自分の居場所を、まずひとまず見つける話であるということであって。

でね、その姉妹になる、最初の瞬間。この映画でいうと、最初の本当に10数分の場面ですよ。実はもう身寄りがなくなってしまいかけている、その腹違いの妹・すずね。電車でもうお別れするっていうところで、「じゃあ、鎌倉の家にくる?しばらく考えてもいいのよ」って言ったら、その広瀬すずのショットになって、広瀬すずが一瞬のこの逡巡。

この「行きます」って、この絶妙な瞬間で、プシューって。ああいうのって、たまのね、計算してできるもんじゃないです。それで、菅野よう子さんの音楽が流れだす。そこから先の、ホームを走ってきて手を振って、これもうベタなんだけど、そのタイミングが完璧なのと、広瀬すずのここでの手の振り方がいいんですよね。

こうね、ちょっとところどころ逆になっちゃったりなんかしててね(笑)こういうのかもね含めてね、もうここだけで「おお!5億点。これ絶対いい映画、絶対いい映画これ」ってなるっていう。
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ライムスター宇多丸、是枝裕和作品『海街diary』は日本版『ファミリー・ツリー』であると指摘「生命は絶え間ないサイクル」

2018.06.09 (Sat)
2015年7月11日放送のTBS系のラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にて、宇多丸が是枝裕和監督の映画『海街diary』について解説を行っていた。

海街diary


宇多丸:一通り映画見た後にですね、僕は、物語というか、その話上やってることの小ささ、物語の小ささに対して、最終的に浮かび上がってくるもの、なにかの大きさっていう点でですね、僕は個人的にアメリカ映画ですけど、アレクサンダー・ペインの『ファミリー・ツリー』という映画を、非常に強く連想しました。

ファミリー・ツリー


メッセージ的には、日本版『ファミリー・ツリー』だと思うぐらいだと思いました。これね、言葉にすると、やたらと大仰になってしまって、はっきり言って、是枝さんには「お前、それ台無しだよ」って言われかねないけれども。

要は、人が生まれて、生きて。で、その生きている間、ちょっとだけその波紋とか痕跡を残して、そして消えていくというか、死んでいく、人生から退場していく。その、絶え間ないサイクルの話というか。

つまり、その自分の我々が生きているこの生は、ただ単独でいきなりここにあるわけじゃなくて、なんかその前後含めて連綿と続く時間、その大きなサイクルの中にあるのかも、というのを日常の営みの中で、ふと気づかされるというか。そういうような話ですね。
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是枝裕和、『万引き家族』の取り調べシーンは役者に撮影現場でセリフを与えながらリアクションを撮影したと明かす

2018.06.07 (Thu)
2018年6月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、映画監督・是枝裕和が、映画『万引き家族』の取り調べシーンでは、役者に撮影現場でセリフを与えながらリアクションを撮影したと明かしていた。



伊集院光:多分、すべての事柄に大なり小なり当てはまると思うんですけど。計画ないって、とても雑なことで、計画あった方がいいじゃないですか。

是枝裕和:あった方がいいです。

伊集院光:だけど、計画通りに遂行することだけに徹した場合、あんまり面白くないですよね?

是枝裕和:面白くないですね。段取りになっちゃうんで。

伊集院光:それの揺れみたいなこととか。想像以上にここに時間つかった、みたいなことが、一個に集約していく瞬間みたいなのが、凄いことになる気がします。

是枝裕和:はい。

伊集院光:ちなみに、演出でいうと、これも噂で聞いたんですけど、大人でも相手のセリフ知らない、みたいケースあるそうじゃないですか。

是枝裕和:ふふ(笑)ああ、そうですね。今回、やりました。今回やったのは、取調室…

伊集院光:俺、取り調べなんて言ってないですからね(笑)

是枝裕和:ふふ(笑)言っちゃった(笑)
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是枝裕和、映画撮影で予定調和が崩れた時にこそ「初めてワクワクする」と語る「自分が、出自がテレビなので」

2018.06.07 (Thu)
2018年6月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、映画監督・是枝裕和が、映画撮影で予定調和が崩れた時にこそ「初めてワクワクする」と語っていた。



伊集院光:予定通りになったところで、別段100点なだけだけど、150点になったりとか。

是枝裕和:そうですね。僕の頭の中にあるものが、そのまま画になったとしても、全然面白くはないんですよね。そうすると、「もう1回」って言っちゃうんですよ、やっぱりね。

伊集院光:うん、うん。

是枝裕和:その時に、役者がどう動いていくかっていうことなんですけど。それを、自分の予定調和が壊れた時に、初めてちょっとワクワクしてくるっていうところがあって。

伊集院光:ああ。

是枝裕和:それは、おそらく僕は…自分が、出自がテレビなので(番組制作会社テレビマンユニオンに入社)。バラエティはそんなにやってないんですけども。

伊集院光:うん。

是枝裕和:テレビ番組をやってる時の感覚で、「どういう瞬間にワクワクするか」っていうのが、多分、ずっと残ってるんですね。映画をやりながらも。

伊集院光:レベル違うけど、ちょっと分かります。僕、緻密に組んでスケジュールの旅行が一旦、ダメになりかける時が好きなんです。

是枝裕和:ふふ(笑)

伊集院光:それを力技で戻してる時が好きなんです。「ここでバス、遅れる?」ってなった時に、なにか迂回ルートを見つけたりして、上手くいったりする時が凄い楽しいんですけど。

是枝裕和:はい。

伊集院光:基本は上手くいって欲しいじゃないですか。

是枝裕和:そうですね。でも、今回…あ、これどうしようかな。

伊集院光:僕はネタバレしてないですからね(笑)
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